其所こゝ)” の例文
母「さアよ多助どうしたもんだ、われ其所こゝに立っているからみんな立っていべえじゃアねえか、汝からけえろというに」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
忘る蓬莱ほうらい仙境せんきやうも斯るにぎはひはよも非じと云ふべき景況ありさまなれば萬八樓よりそれたる一同は大門内おほもんうち山口巴やまぐちともゑと云引手茶屋へをどこめば是は皆々樣御そろひで能うこそおいであられしぞ先々二階へいらつしやいと家内の者共喋々てふ/\しき世事の中にも親切しんせつらしく其所そこ其所こゝよと妓樓まがき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)