“とびだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
飛出87.0%
跳出9.3%
躍出1.9%
隆起1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
拂曉ふつげう目醒めさめて、海岸かいがん飛出とびだしてると、櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさ日出雄少年ひでをせうねん武村兵曹等たけむらへいそうらすで浪打際なみうちぎわ逍遙せうえふしながら、いづれも喜色滿面きしよくまんめんだ。
飛付くもう一人の官兵の前へ、石垣を這い上ってスックと立ったのは、先刻さっき姿を隠した日下部欽之丞の満身に返り血を受けて、地獄の底から跳出とびだした、幽鬼のような物凄い姿です。
芳年写生帖 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
多助の云うことに感じて泣いたと云うくらいの名馬でありますから、今太左衞門が丹三郎の一刀のもとに殺されようとする有様を見ると、ボーンと厩から躍出とびだしました。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
強い意志を刻んだやうな其大な額——いよ/\高く隆起とびだした其頬の骨——殊に其眼は一種の神経質な光を帯びて、悲壮な精神こゝろ内部なか明白あり/\と映して見せた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)