“りゅうき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
隆起41.2%
劉琦17.6%
劉煕5.9%
旒旗5.9%
柳毅5.9%
瘤起5.9%
立机5.9%
竜鬼5.9%
龍葵5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その筋肉のあらあらした隆起りゅうきや青髯の痕にくらべて、かたわらから扇で風を送っている嫋女たおやめは余りに優雅みやびていた。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まず嫡男の劉琦りゅうき君をそそのかして、後日、荊州を横奪おうだつせんと企んでおるのを知らんか。彼を生かしておくのは、われわれの国の災いだと思う」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
酔いがさめてからそれと知った彼はいたく沈痛な顔をしたが、その後悔も及ばず、子の劉煕りゅうきに死骸を与えて厚く故郷へ葬らせた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
命じておいて、袁紹は旗下一千余騎、弩弓手どきゅうしゅ五百、槍戟そうげきの歩兵八百余に、はん旒旗りゅうき大旆たいはいなどまんまるになって中軍を固めた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
唐の高宗の時に柳毅りゅうきという書生があった。文官試験を受けたが合格しなかったので、故郷の呉に帰るつもりで涇川けいせんほとりまで帰ってきたが、その涇川の北岸に同郷の者が住んでいた。
柳毅伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
すなわち、身体を入れる左脇の引合口の方を背後にして、そこからはみ出した背中の瘤起りゅうきを、幌骨ほろぼね刳形くりがたの中に入れてある。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
しかしそれだけでは勝手向きが十分でないので、来年の春には師匠の其月をうしろ楯に、立机りゅうきの披露をさせて貰って、一人前の俳諧の点者として世をわたる筈になっている。
半七捕物帳:36 冬の金魚 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
頬が落ちこけて、鼻がんがって、眼光竜鬼りゅうきの如しとある。おまけに蓬髪垢衣ほうはつこうい骨立悽愴こつりゅうせいそうと来ていたんだからたまらない。袖を引かれた女はみんな仰天して逃げ散ってしまう。これを繰り返す事累月るいげつ
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その葉は龍葵りゅうきのようで味がきものようににがいから、それで龍胆りんどうというのだと解釈してあるが、しかし葉がにがいというよりは根の方がもっとにが
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)