飛出とびいづ)” の例文
片腕あらはに高くさしのべ力にまかせて葡萄の総を引けば、棚おそろしくゆれ動きて、あぶあまた飛出とびいづる葉越しの秋の空、薄く曇りたれば早やたそがるるかと思はれき。
葡萄棚 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)