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唯
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ひと
ふりがな文庫
“
唯
(
ひと
)” の例文
而して京都は
兼
(
かね
)
てより鎖国論の本拠にして、
唯
(
ひと
)
り勅許を得ざるのみならず、断々然として不承諾の意を示せり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
惟うに、新主義の学を講ずる、
唯
(
ひと
)
りその通般の事を知るに止るべからず、必らずやその蘊奥を極め、
又
(
ま
)
た事に触れ、
勢
(
いきおい
)
に応じてこれが細故を講究すべきの事多うし。
祝東京専門学校之開校
(新字新仮名)
/
小野梓
(著)
そして精々一座の花形
俳優
(
やくしや
)
に花を持たすやうに振舞つて欲しい。これは
唯
(
ひと
)
り
俳優
(
やくしや
)
に限つた事ではない。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
されば両親も琴女を
視
(
み
)
ること
掌中
(
しょうちゅう
)
の
珠
(
たま
)
のごとく、五人の兄妹達に
超
(
こ
)
えて
唯
(
ひと
)
りこの
児
(
こ
)
を
寵愛
(
ちょうあい
)
しけるに、琴女九歳の時不幸にして
眼疾
(
がんしつ
)
を得、
幾
(
いくば
)
くもなくしてついに全く両眼の明を失いければ
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
憐
(
あはれ
)
みてや
惠
(
めぐ
)
むともなき
惠
(
めぐ
)
みに
浴
(
よく
)
して
鹽噌
(
えんそ
)
の
苦勞
(
くらう
)
は
知
(
し
)
らずといふなるそは
又
(
また
)
何處
(
いづこ
)
の
誰
(
た
)
れなるにや
扨
(
さて
)
も
怪
(
あやし
)
むべく
尊
(
たつと
)
むべき
此慈善家
(
このじぜんか
)
の
姓氏
(
せいし
)
といはず
心情
(
しんじやう
)
といはず
義理
(
ぎり
)
の
柵
(
しがらみ
)
さこそと
知
(
し
)
るは
唯
(
ひと
)
りお
高
(
たか
)
の
乳母
(
うば
)
あるのみ
忍
(
しの
)
び/\の
貢
(
みつぎ
)
のものそれからそれと
人手
(
ひとで
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
余が本校の議員に列し、熱心と勉強とを以て、事に
茲
(
ここ
)
に従わんと欲せしものは、
唯
(
ひと
)
り隈公と諸君との知遇に感ぜしのみにあらず、
蓋
(
けだ
)
し又別に
自
(
みず
)
から
奮
(
ふる
)
う所ありて然るなり。
祝東京専門学校之開校
(新字新仮名)
/
小野梓
(著)
唯
常用漢字
中学
部首:⼝
11画
“唯”を含む語句
唯一
唯々
唯一人
唯今
唯物
唯唯
唯々諾々
唯事
唯我独尊
唯者
唯識
唯中
唯〻
唯一不二
唯物論者
唯一言
真唯中
唯有
唯識論
唯独
...