“唯一言”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ただひとこと50.0%
たつたひとこと50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はこれで死んで了へば、もう二度とこの世でお目に掛ることは無いのですから、せめて一遍の回向えこうをして下さると思つて、今はのきは唯一言ただひとこと赦して遣ると有仰おつしやつて下さい。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
私はおなかの中には言ひたい事が沢山あるのだけれど、あんま言難いひにくい事ばかりだから、口へは出さないけれど、唯一言たつたひとこといひたいのは、私は貴方あなたの事は忘れはしないわ——私は生涯忘れはしないわ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)