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唯
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ほん
ふりがな文庫
“
唯
(
ほん
)” の例文
が、その女は何者である乎、現在何処にいる乎と、切込んで質問すると、「
唯
(
ほん
)
の通り一遍の知り合いだからマダ発表する時期にならない、」
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
学問の進歩が極点に達した時なら知らず、何も彼も多くは疑問として存して
唯
(
ほん
)
の理窟の
言現
(
いひあら
)
はし方を少し
宛
(
づゝ
)
違へた位で総て研究に属してゐる今日では学者と無学者とは相去る事
幾何
(
いくばく
)
も無い。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
「自分は文人でない」と文学とは絶縁した
意
(
つもり
)
でいたから、ツルゲーネフを訳したのも
唯
(
ほん
)
の一時の融通のための拠ろないドラッジェリーで、官報局で外字新聞を翻訳した時と同じ心持であった。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
『金色夜叉』については小波もしばしば弁明しているし、私も度々紅葉から聞いているが、
唯
(
ほん
)
の発端をこの事実から思付いたという位に過ぎんので、小波をモデルとしたというのは全然虚伝である。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
唯
常用漢字
中学
部首:⼝
11画
“唯”を含む語句
唯一
唯々
唯一人
唯今
唯物
唯唯
唯々諾々
唯事
唯我独尊
唯者
唯識
唯中
唯〻
唯一不二
唯物論者
唯一言
真唯中
唯有
唯識論
唯独
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