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妓
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をんな
ふりがな文庫
“
妓
(
をんな
)” の例文
そして神戸
中検
(
なかけん
)
の
梅幸
(
ばいかう
)
、
奈良米
(
ならよね
)
、千代、国子……といつたやうな
妓
(
をんな
)
達と一緒に自動車に乗つて、春先の京都を乗廻したといふ噂が立つた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「岡場所のドラ猫見たいな
妓
(
をんな
)
の頬ぺたを舐めるんぢやねえ、これでも佛樣だ。誰が笑ふものか、安心してやつて見な」
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
馬守真といへる金陵の
妓
(
をんな
)
ありき。
忘春詩集:02 忘春詩集
(新字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
一寸見
(
ちよつとみ
)
は贅沢なやうだが、精々二十銭やそこいらの金で、若い
妓
(
をんな
)
の前に男の虚栄心を満足さす事が出来るなら、こんな
廉
(
やす
)
い贅沢はない筈だ。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
親仁の寅右衞門を
責
(
せ
)
めると外聞が惡いから
伜
(
せがれ
)
の言ふ通りに家へ泊つたことにしてあるが、あの晩は大方板橋の
妓
(
をんな
)
のところへでも遊びに行つたんだらう。
銭形平次捕物控:159 お此お糸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
博士は新聞を
引手繰
(
ひつたく
)
るやうにして覗いて見た。新聞には博士が三味線を弾く
妓
(
をんな
)
の
後
(
あと
)
を追つて博多まで
下
(
くだ
)
つて往つた始末が詳しく載つてゐた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
平次は佐野喜のお神さんが、春の火事で燒け死んだ
妓
(
をんな
)
共の
祟
(
たゝ
)
りで自殺したといふ噂のあつたのを思ひ出しました。
銭形平次捕物控:117 雪の夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
妓
(
をんな
)
は薬師寺の吉祥天のやうに手の指を六本も持つてはゐなかつたが、それでも学者の心の臓を掴むには十分であつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「相手は何んだえ。圍ひ者か、お
師匠
(
ししやう
)
か、それとも小料理屋の
妓
(
をんな
)
か、——どうせ
素人
(
しろうと
)
ぢやあるめえ」
銭形平次捕物控:222 乗合舟
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
水木氏は大和にある仏の名前と
妓
(
をんな
)
の顔とをみんな知り抜いてゐる程の
物識
(
ものしり
)
である。手紙を読んだ一刹那、水木氏は
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ところが主人の彌八は益々丈夫で、三人も
妓
(
をんな
)
を燒き殺しても、蟲を踏み潰したほどにも思ひません。
銭形平次捕物控:117 雪の夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
新橋の
老妓
(
らうぎ
)
桃太郎がその
往時
(
むかし
)
、
雛妓
(
おしやく
)
として初めて座敷へ突き出された時、所謂
姐
(
ねえ
)
さんなる者から、仮にも
妓
(
をんな
)
の忘るまじき三箇条の心得を説き聞かされた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
當日
妓
(
をんな
)
子供にやるにも困るからと言つて、小粒で十兩の金を借り受け、それつきり消えてしまつた男がある相です、三十兩の小判は皆んな贋物で、平久は十兩持つて行かれた上
銭形平次捕物控:274 贋金
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
青楼
(
ちやや
)
へ遊びにゆく客といふものは、大抵見え坊で、
内証
(
ないしよう
)
はぴいぴいでも、
懐中
(
ふところ
)
には山を
購
(
か
)
ひ、
邸
(
やしき
)
を購ひ、馬を購ひ、郵便切手を購ひ、お
剰
(
つり
)
で若い
妓
(
をんな
)
の
微笑
(
わらひ
)
を購ふ位の
財貨
(
かね
)
は
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
大金の掛つてゐる十幾人の
妓
(
をんな
)
に逃げ出されることを
惧
(
おそ
)
れ、納戸に入れて鍵をかけたばかりに、三人まで燒け死ぬやうな無慈悲なことをして、世間から鬼のやうに思はれてゐた佐野喜の彌八です。
銭形平次捕物控:117 雪の夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
少し前の事だが、Kといふ若い法学士が夜更けて
或
(
ある
)
料理屋の門を出た。酒好きな上に酒よりも好きな
妓
(
をんな
)
を相手に夕方から
夜半
(
よなか
)
過ぎまで立続けに
呷飲
(
あふ
)
りつけたので、
大分
(
だいぶん
)
酔つ払つてゐた。
酒
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「どんな
妓
(
をんな
)
達だ」
銭形平次捕物控:237 毒酒薬酒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
少し前の事だが、Kといふ若い法学士が夜更けて
或
(
ある
)
料理屋の門を出た。酒好きな上に酒よりも好きな
妓
(
をんな
)
を相手に夕方から
夜半
(
よなか
)
過ぎまで
立続
(
たてつゞ
)
けに
呷飲
(
あふ
)
りつけたので、
大分
(
だいぶん
)
酔つ払つてゐた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
で、精々その好意に報いるつもりで、羊のやうな柔かな眼をして
妓
(
をんな
)
を見かへした。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
座敷には美しい
妓
(
をんな
)
の
幾人
(
いくたり
)
かが人形のやうに
列
(
なら
)
んでゐたが、
画家
(
ゑかき
)
はそのなかの一人を
選
(
え
)
り
好
(
ごの
)
みして、頻りと杯の
取
(
と
)
り
遣
(
や
)
りをしてゐた。骨董屋は
飯事
(
まゝごと
)
のやうなその
振
(
ふり
)
を見て、腹のなかで笑つてゐた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
大和
(
やまと
)
屋の
妓
(
をんな
)
浜勇は、亡くなつた秋月桂太郎と
好
(
い
)
い仲だつたが、いつだつたか秋月が病気の全快祝に、
赤飯
(
あかめし
)
だけの工面はついたが、
帛紗
(
ふくさ
)
の持合せが無いので思案に余つて浜勇に相談した事があつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
すると、
妓
(
をんな
)
は急に厭な顔をした。そしてつと
起
(
た
)
ち上りざま
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
妓
漢検準1級
部首:⼥
7画
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