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『酒』
ふりがな文庫
『
酒
(
さけ
)
』
少し前の事だが、Kといふ若い法学士が夜更けて或料理屋の門を出た。酒好きな上に酒よりも好きな妓を相手に夕方から夜半過ぎまで立続けに呷飲りつけたので、大分酔つ払つてゐた。 街灯の灯も点つてゐない真ツ暗がりに、Kは自分の鼻先に脊のひよろ高い男が立 …
著者
薄田泣菫
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約3分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
暴
(
やけ
)
退
(
ど
)
妓
(
をんな
)
向
(
むき
)
立
(
たて
)
身動
(
みうごき
)
大分
(
だいぶん
)
点
(
とも
)
艴然
(
むつ
)
儘
(
まゝ
)
呷飲
(
あふ
)
夜半
(
よなか
)
成
(
な
)
或
(
ある
)
厭
(
いや
)
灯
(
ひ
)
空殻
(
あきがら
)
脊
(
せ
)
見下
(
みおろ
)
題名が同じ作品
酒
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)