“空殻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あきがら80.0%
しひな20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
壇の浦で有名な平家蟹へいけがになどは八本ある足の中の四本を用いて、はまぐりのごとき貝の空殻あきがらを背負い、他の四本でうている。
自然界の虚偽 (新字新仮名) / 丘浅次郎(著)
店に捨てた多くの空殻あきがらを集めて小児が積み上げ、その上に蝋燭をともし、行人に一銭を乞いてその料とす。
丁度其女房が箕を振る度に、空殻しひなほこりが舞揚つて、人々は黄色い烟を浴びるやうに見えた。省吾はまた、母のわきに居る小娘を指差して、彼が異母はらちがひの妹のお作であると話した。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)