“しひな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
椎名20.0%
20.0%
空殻20.0%
空穀20.0%
粃實20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「八、驚くなよ——向うから御目付の椎名しひな近江守樣が見えるぢやないか。かうなれば一かバチかだ」
御目付椎名しひな近江守樣直々に御檢分のことと相成つた。
そのしひなたるとその粟たると、わが知るところにあらず。もし同志の士、その微衷をあわれみ継紹けいせうの人あらば、すなはち後来の種子いまだ絶えず、おのづから禾稼の有年に恥ぢざるなり。
留魂録 (新字旧仮名) / 吉田松陰(著)
丁度其女房が箕を振る度に、空殻しひなほこりが舞揚つて、人々は黄色い烟を浴びるやうに見えた。省吾はまた、母のわきに居る小娘を指差して、彼が異母はらちがひの妹のお作であると話した。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
空穀しひなが有るねえ。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)