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何
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いづ
ふりがな文庫
“
何
(
いづ
)” の例文
南は山影暗く
倒
(
さかしま
)
に映り北と東の平野は月光蒼茫として
何
(
いづ
)
れか陸、何れか水のけじめさへつかず、小舟は西の方を指して進むのである。
少年の悲哀
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
何
(
いづ
)
れも
其
(
それ
)
等印象派の画家がまだ名を成さない時代に買ひ集めたものが多いらしく、リユイル氏が愛蔵して売品としない
物許
(
ばか
)
りである。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
が、
何
(
いづ
)
れにしてもみんなの口は、新任先生の下馬評に
賑
(
にぎは
)
つて、
囁
(
ささや
)
きとなり呟きとなり笑ひとなつて、部屋の空氣がざわめき立つてゐた。
猫又先生
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
此家
(
こゝ
)
へ
世辞
(
せじ
)
を
買
(
かひ
)
に
来
(
く
)
る者は
何
(
いづ
)
れも
無人相
(
ぶにんさう
)
なイヤアな顔の
奴
(
やつ
)
ばかり
這入
(
はい
)
つて
来
(
き
)
ます。
是
(
これ
)
は
其訳
(
そのわけ
)
で
無人相
(
ぶにんさう
)
だから
世辞
(
せじ
)
を
買
(
かひ
)
に来るので婦人
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
冷静
(
れいせい
)
なる
社会的
(
しやくわいてき
)
の
眼
(
め
)
を
以
(
もつ
)
て
見
(
み
)
れば、
等
(
ひと
)
しく之れ
土居
(
どきよ
)
して
土食
(
どしよく
)
する一ツ
穴
(
あな
)
の
蚯蚓
(
みゝず
)
蝤蠐
(
おけら
)
の
徒
(
ともがら
)
なれば
何
(
いづ
)
れを
高
(
たか
)
しとし
何
(
いづ
)
れを
低
(
ひく
)
しとなさん。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
▼ もっと見る
何
(
いづ
)
れ僕は税率改正の意見を然るべき政治家に話す積りだ。無論同時に二三の新聞の記者にも話して遣る。彼等に
敷衍
(
ふえん
)
させて遣るのだね。
鱷
(新字旧仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
コロボツクルは
何
(
いづ
)
れの仕方に
從
(
したが
)
つて火を得たるか。
直接
(
ちよくせつ
)
の
手段
(
しゆだん
)
にては
到底
(
たうてい
)
考ふ可からず。コロボツクルの
遺物中
(
ゐぶつちう
)
には石製の錐有り。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
パリス
何
(
いづ
)
れも
名譽
(
めいよ
)
の
家柄
(
いへがら
)
であらせらるゝに、
久
(
ひさ
)
しう
確執
(
なかたがひ
)
をなされたはお
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
な
儀
(
ぎ
)
でござった。
時
(
とき
)
に、
吾等
(
われら
)
が
申入
(
まうしい
)
れた
事
(
こと
)
の
御返答
(
ごへんたふ
)
は?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
いかに時頼、
人若
(
ひとわか
)
き間は皆
過
(
あやま
)
ちはあるものぞ、萌え
出
(
い
)
づる時の
美
(
うる
)
はしさに、
霜枯
(
しもがれ
)
の哀れは見えねども、
何
(
いづ
)
れか秋に
遭
(
あ
)
はで
果
(
は
)
つべき。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
私は最早や、あの女を振捨てやうとも、又は世話しやうとも、
何
(
いづ
)
れにも思ひ惱まぬ方がよいと思つた。振捨てるのは餘りに無情である。
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
何
(
いづ
)
れの家も寝静まつた深夜の、
寂寞
(
せきばく
)
の月を
践
(
ふ
)
んで来るのが、小米である、ハタと行き当つたので、兼吉の方から名を呼びかけると
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
のつそり立ち上りざま「
何
(
いづ
)
れ近日
何等
(
なんら
)
かの沙汰をしようが、余り
当
(
あて
)
にしない方がよからう。」と
体
(
てい
)
よく志望者を送り出してしまふ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
その
何
(
いづ
)
れの地に往つたかは、今考ふることが出来ぬが、「山館避暑」、「門外追涼」の二詩は蘭軒の某山中にあつたことを証する。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
何
(
いづ
)
れにしても同氏が現文壇の批評家として名のある人である事と、且つ
非道
(
ひど
)
い誤譯をする人だといふ以外には殆ど何も知る處が無かつた。
貝殻追放:012 向不見の強味
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
たゞ、それについては、おれにも少し、腑に落ちんこともあるし、
何
(
いづ
)
れ、あとから、それとなく調べてみようと思つてゐたんだ。
秘密の代償
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
『ハ、然うでごあんす。
何
(
いづ
)
れ
後刻
(
あと
)
でお話しようと思つて、受取つた訳でアごあんせん、一寸お預りして置いただけでごあんす。』
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
宗助
(
そうすけ
)
と
小六
(
ころく
)
の
間
(
あひだ
)
には、まだ
二人
(
ふたり
)
程
(
ほど
)
男
(
をとこ
)
の
子
(
こ
)
が
挾
(
はさ
)
まつてゐたが、
何
(
いづ
)
れも
早世
(
さうせい
)
して
仕舞
(
しま
)
つたので、
兄弟
(
きやうだい
)
とは
云
(
い
)
ひながら、
年
(
とし
)
は
十
(
とを
)
許
(
ばか
)
り
違
(
ちが
)
つてゐる。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
去程
(
さるほど
)
に
同心
(
どうしん
)
原田大右衞門
松野文之助
(
まつのぶんのすけ
)
の兩人
何
(
いづ
)
れも
旅裝束
(
たびしやうぞく
)
にて淺草三間町の自身番へ來りければ虎松も
豫々
(
かね/″\
)
申付られしこと故
支度
(
したく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
主人土佐守へ御あいさつ被
レ
成べしなど、今日ハ申居候、
何
(
いづ
)
レ此儀も又打こわれたれバ、一戦ニて候得ども、なにぶんおもしろき御事ニて候。
手紙:076 慶応三年五月二十八日 伊藤助太夫あて
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
さてまた此大したお金を何ぞ
善
(
よ
)
いことに
遣
(
つか
)
ひ
度
(
たい
)
と思ふにつけ、さき/\の
考
(
かんがへ
)
が胸の
中
(
うち
)
に浮んで来
升
(
まし
)
たが、
何
(
いづ
)
れも夢か幻の
様
(
やう
)
な
空
(
くう
)
な考へでした。
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
『咲きまじる花は
何
(
いづ
)
れとわかねどもなほ
常夏
(
とこなつ
)
にしくものぞなき』子供のことは言わずに、まず母親の
機嫌
(
きげん
)
を取ったのですよ。
源氏物語:02 帚木
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
尚
(
な
)
ほ
過去
(
くわこ
)
の
經驗
(
けいけん
)
に
依
(
よ
)
れば、
金解禁
(
きんかいきん
)
の
準備
(
じゆんび
)
をする
場合
(
ばあひ
)
には、
世界
(
せかい
)
何
(
いづ
)
れからも
日本
(
にほん
)
の
圓貨
(
ゑんくわ
)
に
對
(
たい
)
して
思惑投機
(
おもわくとうき
)
が
行
(
おこな
)
はれるのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
左なる二人の女は同楼の
鴇手
(
やりて
)
と番頭新造にして、
何
(
いづ
)
れも初花の罪を
庇
(
かば
)
ひし
科
(
とが
)
によりて初花と同罪せられしものなりと云ふ。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
同じく其弟の源六は
佐々
(
さっさ
)
成政の養子で、二人
何
(
いづ
)
れも秀吉を
撃取
(
うちとり
)
にかかった猛将佐久間
玄蕃
(
げんば
)
の弟であったから、重々秀吉の
悪
(
にく
)
しみは掛っていたのだ。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
何
(
いづ
)
れの社界にも魔毒あり。流星怪しく西に飛ばぬ世の来らば、浅間の岳の火烟全く絶ゆる世ともならば、社界の魔毒全く其
帶
(
たい
)
を絶つ事もあるべしや。
「油地獄」を読む:(〔斎藤〕緑雨著)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
英
(
エイ
)
、
佛
(
フツ
)
、
獨
(
ドク
)
、
露
(
ロ
)
、
白
(
ハク
)
、
伊等
(
イとう
)
各國
(
かくこく
)
の
上等
(
じやうとう
)
船客
(
せんきやく
)
は
何
(
いづ
)
れも
美々
(
びゞ
)
しき
服裝
(
ふくさう
)
して
着席
(
ちやくせき
)
せる
其中
(
そのなか
)
に
交
(
まじ
)
つて、
美
(
うる
)
はしき
春枝夫人
(
はるえふじん
)
と
可憐
(
かれん
)
の
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
との
姿
(
すがた
)
も
見
(
み
)
えた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
辰馬が家を持つたと聞いたが、
何
(
いづ
)
れあれも今度の絶交一件に関連して居るだらうから、尋ねて行くのも変なものだ。それに、第一まだ宿所の通知も無い。
茗荷畠
(新字旧仮名)
/
真山青果
(著)
是に反しては、
各自
(
てんでん
)
に體面を傷ツけるやうなものだ。で
何
(
いづ
)
れも
熱
(
ほて
)
ツた頭へ水を
打決
(
ぶツか
)
けられたやうな
心地
(
こゝち
)
で、一人去り二人去り、一と先づ其處を解散とした。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
新らしく植付けられた林檎や
葡萄
(
ぶだう
)
や
実桜
(
さくらんぼ
)
の苗は
何
(
いづ
)
れも面白いやうにずん/\
生長
(
おひの
)
びて行つた。
下作
(
したさく
)
として経営した
玉葱
(
たまねぎ
)
やキャベツの
類
(
たぐひ
)
もそれ/″\成功した。
新らしき祖先
(新字旧仮名)
/
相馬泰三
(著)
自身の行く山の名も村の名も私はよく知らないのです。今でも知りません。
何
(
いづ
)
れ国境の山なのでせうが、紀州境ひなのか、
河内
(
かはち
)
境ひなのか知りませんでした。
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
見よ、四面の連山のさながら波濤の起伏するがごとく遠く高く
連
(
つらな
)
れるを。天下
何
(
いづ
)
れの處にかこのおもしろき一
矚
(
そく
)
とこの深奧なる無數の山谷とを見ることを得む。
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
併し
何
(
いづ
)
れも訳語や文体は
仏蘭西
(
フランス
)
臭味を
漂
(
ただよ
)
はせた、まづ少年読物と云ふ水準を越えないものばかりである。
リチャード・バートン訳「一千一夜物語」に就いて
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
草木土石の性質を会得して医道の祖となつたといはれて居るが
何
(
いづ
)
れも神話中の人物で、もとより信ずべき筋のものではなく、長い間の経験と幾多の犠牲とを払ひ
毒と迷信
(新字旧仮名)
/
小酒井不木
(著)
うす気味わるやにたにたの笑ひ顔、坂本へ
出
(
いで
)
ては用心し
給
(
たま
)
へ
千住
(
せんぢゆ
)
がへりの
青物車
(
あをものぐるま
)
にお足元あぶなし、三嶋様の角までは気違ひ街道、
御顔
(
おんかほ
)
のしまり
何
(
いづ
)
れも
緩
(
ゆ
)
るみて
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
福音書ノ
何
(
いづ
)
レノ部分ニモ
耶蘇
(
やそ
)
ノ面貌ヲ記載シタルコトナシ。サレバ、後人、耶蘇ノ像ヲ描カントスルモノ、ソノ想像ノ自由ナルト共ニ、表現ノ苦心尋常ニアラズ。
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
但馬殿も我なから我をわすれられ候
哉
(
や
)
、さて上手かなと
被申
(
まをされ
)
候つる、藤永、朝長、
何
(
いづ
)
れも/\出来申候、
不存候者之
(
ぞんぜずさふらふものの
)
目に、さあるべきやうに
見申
(
みまをす
)
かよき上手と申候間
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やあ、
方々
(
かた/″\
)
、
吾
(
わ
)
が
頭
(
かうべ
)
あると
頭
(
かうべ
)
なきと
何
(
いづ
)
れが
佳
(
よ
)
きや。
時
(
とき
)
に
賈雍
(
かよう
)
が
從卒
(
じうそつ
)
、おい/\と
泣
(
な
)
いて
告
(
まを
)
して
曰
(
いは
)
く、
頭
(
かしら
)
あるこそ
佳
(
よ
)
く
候
(
さふら
)
へ。
言
(
い
)
ふに
從
(
したが
)
うて、
將軍
(
しやうぐん
)
の
屍
(
しかばね
)
血
(
ち
)
を
噴
(
ふ
)
いて
馬
(
うま
)
より
墜
(
お
)
つ。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其他
(
そのほか
)
は
何
(
いづ
)
れも
断片
(
だんぺん
)
で、
文句
(
もんく
)
は
素
(
もと
)
より
拙劣
(
せつれつ
)
、
唯
(
たゞ
)
血
(
ち
)
の
躍
(
おど
)
るまゝにペンを
走
(
はし
)
らせたものとしか
見
(
み
)
えぬ。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
即
(
すなは
)
ち
其
(
その
)
二十
分時
(
ぶんじ
)
とは
長針
(
ちやうしん
)
の十二
時
(
じ
)
の
所
(
ところ
)
に
至
(
いた
)
る
迄
(
まで
)
二十
分時
(
ぶんじ
)
あると
云
(
い
)
ふことにて、
何
(
いづ
)
れも
長針
(
ちやうしん
)
は十二
時
(
じ
)
を
本
(
もと
)
にし
盤面
(
ばんめん
)
にある六十の
點
(
てん
)
を
計
(
かぞ
)
へて
何時
(
なんじ
)
何分時
(
なんぶんじ
)
と
云
(
い
)
ふことを
知
(
し
)
るべし。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「それではお前も承知をしてくれるな。それで私も多きに安心した。
悉
(
くはし
)
い事は
何
(
いづ
)
れ又
寛緩
(
ゆつくり
)
話を為やう。さうしてお前の頼も聴かうから、まあ能く
種々
(
いろいろ
)
考へて置くが
可
(
い
)
いの」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
形
(
かたち
)
に
現
(
あら
)
はされたもので、
最
(
もつと
)
も
古
(
ふる
)
いと
思
(
おも
)
はれるものは
山東省
(
さんとうしやう
)
の
武氏祠
(
ぶしし
)
の
浮彫
(
うきぼり
)
や
毛彫
(
けぼり
)
のやうな
繪
(
ゑ
)
で、
是
(
これ
)
は
後漢時代
(
ごかんじだい
)
のものであるが、
其
(
その
)
化物
(
ばけもの
)
は
何
(
いづ
)
れも
奇々怪々
(
きゝくわい/\
)
を
極
(
きは
)
めたものである。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
彼
(
かれ
)
の
書物
(
しよもつ
)
は
女主人
(
をんなあるじ
)
が
橇
(
そり
)
の
中
(
なか
)
に
積重
(
つみかさ
)
ねて、
軒下
(
のきした
)
に
置
(
お
)
いたのであるが、
何處
(
どこ
)
からともなく、
子供等
(
こどもら
)
が
寄
(
よ
)
つて
來
(
き
)
ては、一
册
(
さつ
)
持
(
も
)
ち
行
(
ゆ
)
き、二
册
(
さつ
)
取去
(
とりさ
)
り、
段々
(
だん/\
)
に
皆
(
みんな
)
何
(
いづ
)
れへか
消
(
き
)
えて
了
(
しま
)
つた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
午後零時四十分、峰の上に立つて見ると、其處は可成りに廣い
平
(
ひら
)
で、未だ灌木帶の區域にも達せず、大樹がすく/\と立ち列んで、
何
(
いづ
)
れが最高の
壇
(
だん
)
か見透しする事も出來ない。
黒岩山を探る
(旧字旧仮名)
/
沼井鉄太郎
(著)
『
英語
(
えいご
)
で
云
(
い
)
ひ
給
(
たま
)
へ!』と
云
(
い
)
つて
小鷲
(
こわし
)
は、『そんな
長
(
なが
)
ッたらしい
事
(
こと
)
は
半分
(
はんぶん
)
も
解
(
わか
)
らない、
幾
(
いく
)
ら
云
(
い
)
つたつて
駄目
(
だめ
)
だ、
何
(
いづ
)
れも
信
(
しん
)
ずるに
足
(
た
)
らん!』
云
(
い
)
つて
微笑
(
びせう
)
を
秘
(
かく
)
すために
頭
(
あたま
)
を
下
(
さ
)
げました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
若し今の儘にて行を改めざる時は、ブレエメンに在る
許嫁
(
いひなづけ
)
の良人は定めて不幸に感ずるならむと存じ候。彼日フリツチイは
某君
(
なにがしくん
)
と小生の妻を捨ておきて、
何
(
いづ
)
れへか立去りし由に候。
アンドレアス・タアマイエルが遺書
(新字旧仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
何
(
いづ
)
れの停車場附近にも一種の明状し難い都会と田園とのアランジユメントがあつた。
新橋
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
何
(
どち
)
らでも宜い、何処へ行つても同じことだ、価値の等差がない、
何
(
いづ
)
れを選んでもよい、だから選択に困る、本来ならば故郷へ帰るべきだ、だがもしも……それに京都にも未練がある
厄年
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
文久錢
(
ぶんきうせん
)
とも
云
(
い
)
ふべき
錢
(
おあし
)
を
呑
(
の
)
んだのです、
恰度
(
てうど
)
私
(
わたくし
)
も
其節
(
そのせつ
)
其塲
(
そのば
)
に
居
(
お
)
りましたが、
何
(
なに
)
も
心得
(
こゝろゑ
)
ませんから
唯
(
たゞ
)
慌
(
あわ
)
てる
計
(
ばか
)
り、
何
(
なに
)
か
振舞
(
ふるまい
)
のあツた
時
(
とき
)
ですから、
大勢
(
たいぜい
)
人
(
ひと
)
も
居
(
お
)
りましたが、
何
(
いづ
)
れも
青
(
あを
)
くなり
手療法一則:(二月例会席上談話)
(旧字旧仮名)
/
荻野吟子
(著)
拡
(
ひろ
)
める積りでごわす。さうなつたら
何
(
いづ
)
れ嘉吉さんも此方をやめて来て貰はんにやなりますまい。われ/\兄弟仲間の力を借りて関西一の工場と云はれるやうにしたうごわすてなあお父さん。
煤煙の匂ひ
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
交通の女王たる鉄道は
何
(
いづ
)
れの津々浦々にも、幾千の旅客を負ふて、
殆
(
ほと
)
んど昼夜を
休
(
や
)
めざる也、日本の文明は真個に世界を驚殺せりと云べし、三十年前、
亜米利加
(
アメリカ
)
のペルリが、数発の砲声を以て
英雄論:明治廿三年十一月十日静岡劇塲若竹座に於て演説草稿
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
“何”の解説
何(か)は、漢姓のひとつ。『百家姓』の21番目。
(出典:Wikipedia)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“何”を含む語句
何処
如何
何方
何故
何人
何時
何所
幾何
奈何
何樣
何程
何様
何日
何處
何事
如何様
何家
何分
何等
何者
...