何時イツ)” の例文
何時イツからとも知らぬ、ナラハしである。春秋の、日と夜と平分ヘイブンする其頂上に当る日は、一日、日の影をうて歩く風が行はれて居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
満十五年ノ時限満期ニ達スル爆弾ヲ装填ソウテンシアルモノニシテ、右期日以後ハ何時イツ爆発スルヤモハカラレズ、ハナハダ危険ニツキ、心当リノ者ハ注意セラルルヨウ此段コノダン為念ネンノタメ警告ケイコクス。
何時イツのほどにか、さうした村が、他村の、別々に守つて来た風習と、その古い為来りとをふり替へることになつたのだ、と言ふ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
横佩家の侍女たちは何時イツも、夜の起きぬけに、一番最初に目撃した物事で、日のよしあしを、占つて居るやうだつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)