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何時
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いつし
ふりがな文庫
“
何時
(
いつし
)” の例文
大友とお
正
(
しょう
)
は
何時
(
いつし
)
か寄添うて歩みながらも言葉一ツ交さないでいたが、川村の連中が遠く離れて森の彼方で声がする頃になると
恋を恋する人
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
藏
(
か
)
くし
孃
(
じよう
)
さまにも
嘸
(
さ
)
ぞお
喜
(
よろこ
)
び
我身
(
わがみ
)
とても
其通
(
そのとほ
)
りなり
御返事
(
おへんじ
)
屹度
(
きつと
)
まちますと
云
(
い
)
えば
點頭
(
うなづき
)
ながら
立出
(
たちいづ
)
る
廻
(
まは
)
り
椽
(
ゑん
)
のきばの
橘
(
たちばな
)
そでに
薫
(
かを
)
りて
何時
(
いつし
)
か
月
(
つき
)
に
中垣
(
なかがき
)
のほとり
吹
(
ふき
)
のぼる
若竹
(
わかたけ
)
の
葉風
(
はかぜ
)
さら/\として
初
(
はつ
)
ほとゝぎす
待
(
まつ
)
べき
夜
(
よ
)
なりとやを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
無我夢中で
其処
(
そこ
)
らを歩いて
何時
(
いつし
)
か青山の原に出たが
矢張
(
やはり
)
当もなく歩いている。けれども結局、妻に秘密を知られたので、別に覚悟も何にも無いのである。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「なに、どうせ二晩三晩は
宿泊
(
とまる
)
のですから急がないでも
可
(
い
)
いのです。」と平気で盤に向っているので、
紳士
(
しんし
)
もその気になり
何時
(
いつし
)
かお
正
(
しょう
)
の問題は忘れて了っている。
恋を恋する人
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
漠々然
(
ばく/\ぜん
)
何時
(
いつし
)
か
義母
(
おつかさん
)
の
氣
(
き
)
が
自分
(
じぶん
)
に
乘
(
の
)
り
移
(
うつ
)
つて
血
(
ち
)
の
流動
(
ながれ
)
が
次第々々
(
しだい/\
)
にのろくなつて
行
(
ゆ
)
くやうな
氣
(
き
)
がした。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
然し
何時
(
いつし
)
か自分の挙動で箪笥の中に秘密のあることを
推
(
すい
)
し、帳簿を取りに寄こされたを
幸
(
さいわい
)
に無理に開けたに相違ない。鍵は用箪笥のを用いたらしい。革包の中を見てどんなにか驚いたろう。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
“何時”の意味
《名詞》
(なんじ)一日の時間を24分割する時刻の単位において、不定または疑問を表す。
(出典:Wiktionary)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
“何時”で始まる語句
何時迄
何時頃
何時間
何時何時
何時代
何時比
何時罷
何時々々
何時々分
何時何日