“葉風”の読み方と例文
読み方割合
はかぜ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ともしび棕櫚しゅろ葉風はかぜおのずから消えたとおぼしく……真の暗がりに、もう何んにも見えなかった。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ゆうちゃんは、かおをあげて、いくたびもあちらをました。少年しょうねんは、だまってあるいていましたが、やがてまえに、はやしのぞまれました。葉風はかぜが、きらきらとして、えだは、かぜにゆらめいていました。
銀のペンセル (新字新仮名) / 小川未明(著)
くしじようさまにもぞおよろこ我身わがみとても其通そのとほりなり御返事おへんじ屹度きつとまちますとえば點頭うなづきながら立出たちいづまはゑんのきばのたちばなそでにかをりて何時いつしつき中垣なかがきのほとりふきのぼる若竹わかたけ葉風はかぜさら/\としてはつほとゝぎすまつべきなりとやを
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)