“はかぜ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
羽風58.3%
葉風25.0%
刃風16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はっと仰ぐと、アイヌ部落の、そのややうち開けた谿谷の上、海に迫った丘陵の椴松の黒い疎林の、その真っ蒼な空に一点、颯爽と羽風はかぜを切っているのは
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
ゆうちゃんは、かおをあげて、いくたびもあちらをました。少年しょうねんは、だまってあるいていましたが、やがてまえに、はやしのぞまれました。葉風はかぜが、きらきらとして、えだは、かぜにゆらめいていました。
銀のペンセル (新字新仮名) / 小川未明(著)
夫人の手にあった薙刀なぎなた刃風はかぜがはやかったか、縁からころげ落ちて、植込へ飛び込んだがんりきの逃げっぷりがはやかったか、とにかく、一たまりもなく、この色きちがいのやくざ者が敗亡して
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)