“おほい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
88.9%
7.8%
1.1%
1.1%
1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「イヤ、左様さう固く出られるとおほいに閉口する——お互様ぢや」と、客は無頓着むとんちやくに打ち笑ひ「知らぬ方でもないので、御邪魔に来ました」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
時々とき/″\うでのやうな眞黒まつくろけむりが、おほいなるこぶしをかためて、ちひしぐごとくむく/\つ。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
みどりとばり、きらめく星 白妙しらたへゆか、かがやく雪 おほいなるかな、美くしの自然 が為め神は、備へましけむ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
星のとばり、雪のゆか くしくおほいなる準備そなへかな だ頽廃の人の心 悲しくも住むに堪へざるを
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
人夫等岩崖をおほいで唯まゆひそむるあるのみ、心は即ち帰途にくにあればなり、此に於て余等数人奮発ふんぱつ一番、先づ嶮崖けんがい攀登はんとうして其のぼるを得べき事をしめす、人夫等なほがへんぜず
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
やねおほいにし、其家にしとみし、よさゝうにすれば、日中に斗だのばいだのといふ星を見て、大なる光は遮られ、小さなる光はあらはれ、然るべき人は世にかくれ、つまらぬ者は時めき、そして
震は亨る (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)