おほい)” の例文
また最終いやはての夜と最始いやさきの晝との間に、これらの道のいづれによりても、かくたふとくかくおほいなるわざは爲されしことなし爲さるゝことあらじ 一一二—一一四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
時々とき/″\うでのやうな眞黒まつくろけむりが、おほいなるこぶしをかためて、ちひしぐごとくむく/\つ。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おほいなる力のごとく避けがたき美しさもて君せまり来ぬ
かろきねたみ (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
おほいなるかなそらの宵、あめの廣葉は
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
ひそかにおもふ。みづうみ全景ぜんけいは、月宮げつきうよりして、みきむらさきみどりなる、たまえだより、金色こんじきをのつてなげうつたる、おほいなる胡桃くるみの、割目われめあをつゆたゝへたのであらう。まつたく一寸ちよつと胡桃くるみる。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おほいなる呵責かしやくの力、——
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
對岸たいがん(——はしわたつてくるまはら宿しゆくうら眞正面ましやうめんさかのぼる——)に五層ごそう七層しちそうつらねたなかに、一所ひとところむねむねとのたか切目きれめに、もみけやきか、おほいなる古木こぼく青葉あをばいて、こずゑから兩方りやうはうむねにかゝり
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
水深すゐしん一千二百しやく青龍せいりうおほいなるくらくちむ。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)