“偉麗”の読み方と例文
読み方割合
いれい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白鯉しろこいうろこを以て包んだり、蜘蛛くもの糸を以て織りなした縮羅しじらきぬを引きはえたり、波なき海をふちどるおびただしい砂浜を作ったり、地上の花をしぼます荘厳そうごん偉麗いれいの色彩を天空にかがやかしたり
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
これは「信長公記」の中の一節であるが、ほんの左右の供人だけをしるしてあるに過ぎない。そのほか扈従こじゅう近臣の壮美なよそおいに至っては、ただただ言語に絶した偉麗いれいというほかはない。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)