でっか)” の例文
「ぼっかり押孕おっぱらんだ、しかもでっかい、木魚講を見せつけられて、どんなにか、はい、女衆は恥かしかんべい。」
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「迷惑どころではござりましねえ、かさねがさね礼を言われて、わしでっかくありがたがられました。」
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
でっかい眼鏡で、胡麻塩髯ごましおひげを貯えた、おとがいとがった、背のずんぐりと高いのが、かすりの綿入羽織を長く着て、霜降のめりやすを太く着込んだ巌丈がんじょうな腕を、客商売とて袖口へ引込ひっこめた
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「熱うない、知っての通り、熱うない、そのかわり少しでっかいぞ。」
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)