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だい
ふりがな文庫
“
大
(
だい
)” の例文
これが
又
(
また
)
大
(
だい
)
のおめかしと
來
(
き
)
て、
當世風
(
たうせいふう
)
の
廂髮
(
ひさしがみ
)
、
白粉
(
おしろい
)
をべた/\
塗
(
ぬ
)
る。
見
(
み
)
るもの、
莫不辟易
(
へきえきせざるなし
)
。
豈
(
あに
)
それ
辟易
(
へきえき
)
せざらんと
欲
(
ほつ
)
するも
得
(
え
)
んや。
鑑定
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
花心
(
くわしん
)
大
(
だい
)
にして七菊花の形をなし、臙脂の色濃く紫にまがふ。
一花
(
いつくわ
)
落つれば、一花開き、五月を過ぎて六月
霖雨
(
りんう
)
の
候
(
こう
)
に入り花始めて尽く。
来青花
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
一度ありたりとて自ら
已
(
すで
)
に大悟徹底したるが如く思はば、
野狐禅
(
やこぜん
)
に
堕
(
お
)
ちて
五百生
(
ごひゃくしょう
)
の間
輪廻
(
りんね
)
を免れざるべし。
志
(
こころざし
)
は
大
(
だい
)
にすべき事なり。
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
大
(
だい
)
とくじの じゅうしょくに なっても、つねづねは この いおりに すむことを おゆるしくだされば おうけ いたします。
一休さん
(新字新仮名)
/
五十公野清一
(著)
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は
相變
(
あひかは
)
らず
淡白
(
たんぱく
)
で、
慓輕
(
へうきん
)
で、
其他
(
そのほか
)
三十
有餘名
(
いうよめい
)
の
水兵等
(
すいへいら
)
も
一同
(
いちどう
)
元氣
(
げんき
)
よく、
大
(
だい
)
なる
希望
(
きぼう
)
の
日
(
ひ
)
を
待望
(
まちのぞ
)
みつゝ、
勤勉
(
きんべん
)
に
働
(
はたら
)
いて
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
けれども、悲しいことには、息子が
大
(
だい
)
のなまけ者で、年が年じゅう、町へ行って、なまけ者の子供たちと遊びくらしていました。
アラビヤンナイト:01 一、アラジンとふしぎなランプ
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
ふるぎつねは、腰かけ台の下へ
大
(
だい
)
の
字
(
じ
)
なりになって、ぴくりとも動かず、まるでぶち殺された
鼠
(
ねずみ
)
のように、死んだふりをしていたのです。
おくさま狐の御婚礼
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
カントの
超絶
(
てうぜつ
)
哲学
(
てつがく
)
や
余姚
(
よよう
)
の
良知説
(
りやうちせつ
)
や
大
(
だい
)
は
即
(
すなは
)
ち
大
(
だい
)
なりと
雖
(
いへ
)
ども
臍栗
(
へそくり
)
銭
(
ぜに
)
を
牽摺
(
ひきず
)
り
出
(
だ
)
すの
術
(
じゆつ
)
は
遥
(
はる
)
かに
生臭
(
なまぐさ
)
坊主
(
ばうず
)
が
南無
(
なむ
)
阿弥陀仏
(
あみだぶつ
)
に
及
(
およ
)
ばず。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
先生は予がこの
行
(
こう
)
に
伴
(
ともな
)
いしを
深
(
ふか
)
く
感謝
(
かんしゃ
)
せらるるといえども、予の先生に
負
(
お
)
うところ、かえって
大
(
だい
)
にして
大
(
おおい
)
に
謝
(
しゃ
)
せざるべからざるものあり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
多勢の奉公人は、みんな離室に寝る中で、殺された伝六と、下女のお
大
(
だい
)
だけは
母屋
(
おもや
)
に寝るそうで、お勝手の締りはそのお大の役目でした。
銭形平次捕物控:150 槍の折れ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
所在
(
しよざい
)
を
記
(
しる
)
すのに、
日本
(
にほん
)
では、
國
(
くに
)
、
府縣
(
ふけん
)
、
市
(
し
)
、
町
(
ちやう
)
、
番地
(
ばんち
)
と
大
(
だい
)
より
小
(
せう
)
に
入
(
い
)
るに、
歐米
(
おうべい
)
では、
番地
(
ばんち
)
、
町
(
ちやう
)
、
市
(
し
)
、
府縣
(
ふけん
)
、
國
(
くに
)
と、
逆
(
ぎやく
)
に
小
(
せう
)
より
大
(
だい
)
に
入
(
い
)
る。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
最早
(
もはや
)
一分も
猶予
(
ゆうよ
)
が出来ぬ
仕儀
(
しぎ
)
となったから、やむをえず失敬して両足を前へ存分のして、首を低く押し出してあーあと
大
(
だい
)
なる欠伸をした。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
わが輩の信ずるところによれば、いわゆる世人の強いと称する
匹夫
(
ひっぷ
)
的の勇と、霊的に強い沈勇とのあいだには
大
(
だい
)
なる差違がある。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
鰹節
(
かつをぶし
)
大
(
だい
)
の立派な伽羅の木を見せられた事があつたが、
仏蘭西
(
フランス
)
語では、ボア・ド・エーグルと云ふのだと、部長のモーラン氏に教へられた。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
正
(
しょう
)
ちゃんは、いまに
野球
(
やきゅう
)
のピッチャーになるといっています。それで、ボールをなげて
遊
(
あそ
)
ぶのが
大
(
だい
)
すきですが、よくボールをなくしました。
ボールの行方
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
併し此女がどれ丈僕の死に影響してゐるかと云ふと、それは真に道の上の一
塊
(
くわい
)
の石、風景の中の一
株
(
しゆ
)
の樹より
大
(
だい
)
なる影響を与へてはゐない。
不可説
(新字旧仮名)
/
アンリ・ド・レニエ
(著)
もし其女が
大
(
だい
)
蝋燭(バージンを通人仲間でこういう)であれば、どんな醜婦でも先ず五十元以上で売れ、洗礼後のものならば値は半減する。
さまよう町のさまよう家のさまよう人々
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
坂本等が梅田を打ち倒してから、四辻に出るまで、
大
(
だい
)
ぶ時が立つたので、この上下十四人は首尾好く
迹
(
あと
)
を
晦
(
くら
)
ますことが出来た。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
そのころ、
中津藩
(
なかつはん
)
の
空気
(
くうき
)
は
大
(
だい
)
の
西洋
(
せいよう
)
ぎらいでしたから、
諭吉
(
ゆきち
)
の
気持
(
きも
)
ちなどさっしてくれるものがないのも、むりはありません。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
其れから、どの建築も、どの道路も、どの家具も、皆
堂堂
(
だうだう
)
として
大
(
だい
)
と堅牢と器械的の調整とを誇つて、其れが又自分達を不愉快に威圧する。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
たとへ、どんな話があらうと、あなたを一人、あの亭へおびき出すなんて、小間使としては、ちつと
大
(
だい
)
それたことだとはお思ひになりません?
秘密の代償
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
今に四五月ごろの雷雨性の不連続線に伴のうて
鳩卵
(
きゅうらん
)
大
(
だい
)
の降雹がほんのひとしきり襲って来れば、銀座付近が一時はだいぶ暗くなる事であろう。
銀座アルプス
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
初期微動
(
しよきびどう
)
は
主要動
(
しゆようどう
)
に
比較
(
ひかく
)
して
大
(
だい
)
なる
速
(
はや
)
さを
持
(
も
)
つてゐるが、
然
(
しか
)
しながら
振動
(
しんどう
)
の
大
(
おほ
)
いさは、
反對
(
はんたい
)
に
主要動
(
しゆようどう
)
の
方
(
ほう
)
が
却
(
かへ
)
つて
大
(
だい
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
此纎弱
(
このかよわ
)
き
娘
(
むすめ
)
一人
(
ひとり
)
とり
止
(
と
)
むる
事
(
こと
)
かなはで、
勢
(
いきほ
)
ひに
乘
(
の
)
りて
驅
(
か
)
け
出
(
いだ
)
す
時
(
とき
)
には
大
(
だい
)
の
男
(
をとこ
)
二人
(
ふたり
)
がゝりにてもむつかしき
時
(
とき
)
のありける。
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
この
頃
(
ころ
)
にも、このお
二方
(
ふたかた
)
を
取
(
と
)
りまいて、
名人
(
めいじん
)
といつてよい
人々
(
ひと/″\
)
が
大
(
だい
)
ぶんゐるのですが、そのお
話
(
はなし
)
は、
只今
(
たゞいま
)
いたしません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
我國
(
わがくに
)
に
於
(
おい
)
て
大正
(
たいしやう
)
六
年
(
ねん
)
九
月
(
ぐわつ
)
十二
日
(
にち
)
に
金
(
きん
)
の
輸出禁止
(
ゆしゆつきんし
)
を
實行
(
じつかう
)
して
以來
(
いらい
)
十三
年
(
ねん
)
の
間
(
あひだ
)
金
(
きん
)
の
輸出禁止
(
ゆしゆつきんし
)
が
日本
(
にほん
)
の
經濟界
(
けいざいかい
)
に
與
(
あた
)
へた
惡影響
(
あくえいきやう
)
は
可
(
か
)
なり
大
(
だい
)
なるものであつて
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
貴下は、かつてロマノフ
王家
(
おうけ
)
の
宝冠
(
ほうかん
)
をかざりし
大
(
だい
)
ダイヤモンド六個を、貴家の家宝として、
珍蔵
(
ちんぞう
)
せられると
確聞
(
かくぶん
)
する。
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
ところが、まぐろとか、てんぷらというものは、おろしのよしあしで、ずいぶん風味に
大
(
だい
)
なる影響があるものである。
鮪を食う話
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
抑〻
(
そもそも
)
、
其方
(
そのほう
)
が
大
(
だい
)
それた悪事を
目企
(
もくろ
)
みはじめたのは、いうまでもなく、龍山公のお
血統
(
ちすじ
)
の詮議を依頼されてからのこと。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
元來
(
ぐわんらい
)
自分
(
じぶん
)
は
大
(
だい
)
の
無性者
(
ぶしやうもの
)
にて
思
(
おも
)
ひ
立
(
たつ
)
た
旅行
(
りよかう
)
もなか/\
實行
(
じつかう
)
しないのが
今度
(
こんど
)
といふ
今度
(
こんど
)
は
友人
(
いうじん
)
や
家族
(
かぞく
)
の
切
(
せつ
)
なる
勸告
(
くわんこく
)
でヤツと
出掛
(
でか
)
けることになつたのである。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「
書
(
かき
)
やうはいろいろあるべし。唯さわがしからぬ心づかひ有りたし。『
猿簔
(
さるみの
)
』能筆なり。されども今少し
大
(
おほい
)
なり。作者の名
大
(
だい
)
にていやしく見え
侍
(
はべ
)
る。」
芭蕉雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
彼は
大
(
だい
)
の肉食家であり、いつも錫の弁当箱をもってわたしの家のまえをとおって仕事場まで——夏じゅう木を伐っていたのだ——二マイルをかよった。
森の生活――ウォールデン――:02 森の生活――ウォールデン――
(新字新仮名)
/
ヘンリー・デイビッド・ソロー
(著)
愍
(
あはれ
)
み給ふ故ならん
爰
(
こゝ
)
は一番二人が力を
盡
(
つく
)
して
働
(
はた
)
らかにやならぬ
其方
(
そなた
)
何
(
なん
)
と思ふと問けるに助十も
素
(
もと
)
より
正直者
(
しやうぢきもの
)
にて勘太とは
大
(
だい
)
の不和なれば
云
(
いふ
)
にや及ぶ力を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
支那は国
大
(
だい
)
に民衆も多い。また特にその歴代の史跡に徴するに、支那を苦しむるものは常に北方の蛮族である。
三たび東方の平和を論ず
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
英学発心ソコデ
以
(
もっ
)
て蘭学社会の相場は大抵分て
先
(
ま
)
ず安心ではあったが、
扨
(
さて
)
又
此処
(
ここ
)
に
大
(
だい
)
不安心な事が生じて来た。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
人間
(
にんげん
)
と
申
(
もう
)
すものは
兎角
(
とかく
)
自分
(
じぶん
)
の
力
(
ちから
)
一つで
何
(
なん
)
でもできるように
考
(
かんが
)
え
勝
(
が
)
ちでございますが、
実
(
じつ
)
は
大
(
だい
)
なり、
小
(
しょう
)
なり、
皆
(
みな
)
蔭
(
かげ
)
から
神々
(
かみがみ
)
の
御力添
(
おちからぞ
)
えがあるのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
A
大隈侯
(
おほくまこう
)
が
前
(
まへ
)
の
正月
(
しやうぐわつ
)
に
受取
(
うけと
)
つた
年始
(
ねんし
)
の
葉書
(
はがき
)
は
無慮
(
むりよ
)
十八
萬
(
まん
)
五千九十九
枚
(
まい
)
で、
毎日々々
(
まいにち/\
)
郵便局
(
いうびんきよく
)
から
大
(
だい
)
八
車
(
ぐるま
)
で
運
(
はこ
)
びこんだと
云
(
い
)
ふが、
隨分
(
ずゐぶん
)
君
(
きみ
)
エライもんぢやないか。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
しかるにもかかわらず、人に使われてるのみならず、おちついて使われている主人をすらえられないかと思うと、そこに
大
(
だい
)
なる
矛盾
(
むじゅん
)
を思わぬわけにいかない。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
孝「
私
(
わたくし
)
ゃ覚えはない、そんな無理な事を云ってもいけないよ、
外
(
ほか
)
の事と違って、
大
(
だい
)
それた、家来が御主人様のお金を百両取ったなんぞと、そんな覚えはない」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
さりながらわれわれの任務は
重
(
じゅう
)
且
(
か
)
つ
大
(
だい
)
でありまして、火星人との交渉はこれから始まらんとして居ります。
火星探険
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それから
繻珍
(
しゆちん
)
の
夏帶
(
なつおび
)
とお
召
(
めし
)
の
單衣
(
ひとえ
)
と
綾絹
(
あやぎぬ
)
の
蝙蝠傘
(
かふもりがさ
)
とを
強請
(
ねだ
)
られて
購
(
か
)
はせられたが、これは彼の
消極的經濟
(
せうきよくてきけいざい
)
に取ツて、
預算
(
よさん
)
以外の
大支出
(
だいししゆつ
)
で、確に一
大
(
だい
)
打撃
(
だげき
)
であツた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
真鍮の
大
(
だい
)
の燭台を
三
(
み
)
組、
中
(
ちう
)
を
五
(
いつ
)
組、銅の燭台を
三
(
み
)
組、
大大
(
だいだい
)
のおらんだの皿を
三
(
さん
)
枚、
錦手
(
にしきで
)
の皿を三十枚、ぎやまんの皿を百人前、
青磁
(
せいじ
)
の茶碗を百人前、煙草盆を
十個
(
とを
)
。
住吉祭
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
又保胤の父の忠行は後の人の
嘖々
(
さくさく
)
として称する陰陽道の
大
(
だい
)
の
験者
(
げんざ
)
の
安倍晴明
(
あべのせいめい
)
の師であったのである。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
奥様はソンナお話が
大
(
だい
)
のお好きと
仰言
(
おっしゃ
)
る……恐れ入りやしたなあドウモ。そんな話を聞いてる
中
(
うち
)
に眼尻が釣上って来て自然と
別嬪
(
べっぴん
)
になる……
新手
(
あらて
)
の美容術……ウワア。
人間腸詰
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
わが
邦
(
くに
)
の園芸家がこれに
着目
(
ちゃくもく
)
し、大いにその品種の改良を
企
(
くわだ
)
てなかったのは、
大
(
だい
)
なる
落度
(
おちど
)
である。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
果して
卓子
(
ていぶる
)
其他の
抽斗
(
ひきだし
)
よりは目科の推量せし通り倉子よりの
艶書
(
ふみ
)
も出で
且
(
かつ
)
其写真も出たる上、猶お争われぬ
大
(
だい
)
の証拠と云う可きは
血膏
(
ちあぶら
)
の痕を留めし
最
(
いと
)
鋭き
両刃
(
もろは
)
の短剣なり
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
四人の
大
(
だい
)
の男をじゅうぶんに食べさせ、居心地よくさせ、くつろがせ、慰安をあたえ、休養させ、やすらかに眠らせ、……食べることから、身のまわりのいっさいのことを
キャラコさん:04 女の手
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
とお
大
(
だい
)
と云ふ裏町のお師匠さんが、
柳町
(
やなぎちやう
)
の或
寄席
(
よせ
)
の前の
汚
(
きたな
)
い床屋から往來へ聲をかける。
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
田山白雲は、
大
(
だい
)
の
身体
(
からだ
)
をゆすぶって、その目から涙をこぼして、拳をわななかせました。
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「さつきから
大
(
だい
)
ちやんが来て待つてゐるのよ、御飯の仕度も出来てゐるんだけれど。」
鶴がゐた家
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
“大”を含む語句
大丈夫
大人
大概
大海
大洋
大神
大方
大切
大家
大分
大通
大臣
大変
大将
大根
大嫌
大地
大略
大王
大食
...