“両刃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もろは63.6%
りょうば18.2%
りょうじん9.1%
モロハ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
えぐられている——それは胸か、腹か、はらわたか知らないが、両刃もろはの剣をもって抉られた瞬間でなければ出ない声だと思われる、大地を動かすうめきでした。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そして側には一りの弓を立て、腰には両刃りょうばせんの八環刀かんとういて、久しぶりな闘争の発汗に会ったためか酒の色か、いかにもこころよげな眉宇びうに見える。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹洪そうこうの配下で晏明という部将がこれへきた先頭であった。晏明はよく三せん両刃りょうじんの怪剣を使うといわれている。今や趙雲のすがたを目前に見るやいな、それをふるって
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
劔と言うたのは、両刃モロハを示すので、太刀の総名であり、根本は両刃の劔の形である。尖の方では、分岐して幾つにもなつてゐる。かう言つて来て、祓へに使ふ採り物の木の方に移るのだ。