両刃りょうば)” の例文
そして側には一りの弓を立て、腰には両刃りょうばせんの八環刀かんとういて、久しぶりな闘争の発汗に会ったためか酒の色か、いかにもこころよげな眉宇びうに見える。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つまり尊氏を東国に、義詮よしあきらを京都に、それぞれ分断して同時に誅伐ちゅうばつする両刃りょうばのはかりごとを考えていたのであった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)