えか)” の例文
わし野郎やらうそのうちはあえかつてつから學校がくかうもあとちつとにして百姓ひやくしやうみつしら仕込しこむべとおもつてんでがすがね
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
いたってえかくなっていやらしく成ったもんだから、間ア悪がって……早くっされよ、ちいさえうちは大概ていげえわしおぶったんだ、情夫おとこが居るもんだから見えして
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
……早い処が、はい、この八ツ目うなぎ生干なまぼしを見たような、ぬらりと黒い、からびた老耄おいぼれも、若い時が一度ござりまして、その頃に、はい、えかい罪障を造ったでござります。
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
誰だってえかくなって見違みちげえたね、屋敷姿は又別だね、此処こゝを斯ういう塩梅あんばいに曲げて、馬糞受まぐそうけ見たように此処にぺら/\下げて来たっけね、今日のあたまア違って
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しまつていて、らいまつとえかつてからべかな」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
定めてえかくおなんなすったろう、何うなすったろうと云ってネ、お案じ申す事がごぜえますが、ハア見違みちげえるようにおなんなすってね、まア能く尋ねて下せえました
産み落した暁にお前の方で育てる事が出来なければおらア方で里に遣ってもえかくするが、それともお前の方で引取るとも、金を附けてわきへくれててゝなしにするのは不便ふびんだが
われえかくなったで知れらア、心配しんぺえせねえでもい、おふくろさまが置くも置かねえもねえ、何うしても男と女はわるさアするわけのものだ、心配しんぺえせねえでもい、どうせ聟養子むこようしをせねえばなんねえ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)