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大
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いか
ふりがな文庫
“
大
(
いか
)” の例文
妾
(
わらは
)
はな、近ごろ
大
(
いか
)
い苦労をしておぢやつた。それ、お前も存じよりの黒谷の加門様の妹娘のことぢやが、あの娘が気がふれてな。
南蛮寺門前
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
『久太、鮒と
鰷
(
はや
)
と取り替えっこしようか?』と私が
諢
(
からか
)
いました。『
宜
(
よ
)
うがす。鮒一尾と同じ
大
(
いか
)
さの
鰷
(
はや
)
三尾と取り替えべえ』
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
爺どのが、待たっしゃい、鶴谷様のお使いで、綿を
大
(
いか
)
いこと買うて来たが、醤油樽や石油缶の下積になっては悪かんべいと、上荷に積んであるもんだ。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
埿部は
波志毘登
(
ハシビト
)
なるを、本にハセツカベと訓みて、傍に「丈部」と書けるはいみじき
非
(
ひがこと
)
なり。
丈部
(
はせつかべ
)
とは
大
(
いか
)
く異なるをや、天武紀などに見えたる姓の埿部も同じ。
間人考
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
「源さの
大
(
いか
)
くなったには、
私
(
わし
)
魂消
(
たまげ
)
た。
全然
(
まるで
)
、見違えるように。しかし、お
前
(
めえ
)
には
少許
(
ちっと
)
も
肖
(
に
)
ていねえだに」
藁草履
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
大
(
いか
)
い
御恩
(
ごおん
)
を
蒙
(
かうむ
)
りましたに、いざお
家
(
いへ
)
が、と
言
(
い
)
ふ
頃
(
ころ
)
には、
碌
(
ろく
)
に
暑寒見舞
(
しよかんみまひ
)
にも
御伺
(
おうかゞ
)
ひいたしません。
手前
(
てまへ
)
が
其
(
そ
)
の
不都合
(
ふつがふ
)
な
料簡方
(
れうけんがた
)
と、お
家
(
いへ
)
の
罰
(
ばち
)
で、
此
(
こ
)
の
體裁
(
ていさい
)
でございます、へい。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「繁華でがんすとも。銀座でも日本橋でも
早
(
はや
)
あ話が此処の呉服町を広くして家を
大
(
いか
)
くしたようなもんさ。賑かなは人通りが
繁
(
しげ
)
いからでがんすよ。些っとも驚くことじゃねやあ」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
古い家じゃが
名代
(
なだい
)
で。
前
(
せん
)
には大きな女郎屋じゃったのが、旅籠屋になったがな、部屋々々も昔風そのままな
家
(
うち
)
じゃに、奥座敷の
欄干
(
てすり
)
の外が、海と一所の、
大
(
いか
)
い
揖斐
(
いび
)
の
川口
(
かわぐち
)
じゃ。白帆の船も通りますわ。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
“大”を含む語句
大丈夫
大人
大概
大海
大洋
大神
大方
大切
大家
大分
大通
大臣
大変
大将
大根
大嫌
大地
大略
大王
大食
...