“食通”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょくつう71.4%
しよくつう14.3%
グウルメ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
食通しょくつう間では、ごりの茶漬けを茶漬けの王者と称して珍重ちんちょうしている。しかし、食べてみようと思えば、たいしてぜいたくなものではない。
京都のごりの茶漬け (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
春葉しゆんえふはこれよりさき、ぐぢ、と甘鯛あまだひ區別くべつつて、葉門中ゑふもんちう食通しよくつうだから、よわつたかほをしながら、しろ差味さしみにわさびをかして苦笑くせうをしてた。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
輩下を従えた老給仕頭が慇懃いんぎんに迎い入れる。その瞬間に彼は客が食通グウルメであるか無いかおおよそ見分ける。舌のない客と鑑別みわければ左室の通称「悪い側コーテ・モーベエ」の方へ入れる。
食魔に贈る (新字新仮名) / 岡本かの子(著)