ふら)” の例文
新字:
め命が大事と思はば村井が門も通るなと雜言ざふごんにもふらしける程に追々おひ/\全治ぜんぢ病人迄びやうにんまでも皆轉藥てんやくをなしたれ一人みやく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
持つわけぢやないが、あの女は決してそんな惡いことのできるがらぢやない。俺にはそんなことを言ひふらしたものもわかつてゐるが、錢形の親分にお願ひして、物事を
呼入よびいれ今の次第和吉が來りし事よりして斷りたるは癲癇てんかんと云ふらしたる元益が所爲しわざよること是はまた家主庄兵衞が戀慕れんぼに出で云々かく/\なりし一一什しじふ委敷くはしくかたるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
奧方と御用人は重態と言ひふらして、御里方に遺骸を運び、五年前から伊之助の子になつて言つてゐる乙松を、伊之助から取上げ、お顏が瓜二つといふほど似てるのを幸ひ
飛んだことまで言ひふらして歩きました、町内の方は皆な御存じですから、孫三郎さんが死んだ今となつては、他から親分のお耳に入つて、變に思はれるといけませんから
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
遣せしなり夫を不義者などと申ふらせし段不埓ふらち千萬なりと大いにしかられしゆゑ吾助は喜内の心を知らねば片贔屓かたひいきなる仕方しかたと深く喜内をうらみつゝ此返報このへんぱうは今に思ひ知すべしと爰に於て喜内を殺し恨みを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「この手紙と同じやうなことを言ひふらした者が御座います」