退)” の例文
為ニ、御辺ガ主家ニ得タル罪ト同坐シテ、我モ一旦、敢テ不忠ノ名ヲカウムリ、此一城ヲ御辺ニ預ケ、敗者ノハヂヲ忍ンデ伊勢ニ退ク。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だから次の歌は、神道の哲学としては、此歌ほどの深さを持つたものは、さう/\はない。だがさうした概念を述べた替りに、情熱はさつと退いて行つてしまつて居る。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)