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『寺町』
ふりがな文庫
『
寺町
(
てらまち
)
』
樹の多い山の手の初夏の景色ほど美しいものはない。始めは樹々の若芽が、黒々とした枝の上に緑の点を打って、遠く見ると匂いやかに煙って居るが、その細かい点が日ごとに大きくなって、やがて一刷毛、黄の勝った一団の緑となるまで、日々微妙な変化を示しなが …
著者
岩本素白
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
引
(
び
)
樹
(
こ
)
寺
(
でら
)
瑞
(
みず
)
鹿
(
か
)
凝
(
こ
)
刷毛
(
はけ
)
子
(
こ
)
樒
(
しきみ
)
流石
(
さすが
)
潜
(
くぐ
)
狐鼠
(
こそ
)
緋
(
ひ
)
舁
(
かつ
)