“せいちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
生長29.4%
清澄29.4%
成長26.5%
声調5.9%
清朝2.9%
清聴2.9%
聖寵2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんなに評判ひょうばんになったのも、おれ幾年いくねんものあいだ、こんなにさびしいけわしいところに我慢がまんをして生長せいちょうしたからのことだ。おれ姿すがたてくれい。
葉と幹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
世間にばかりとらわれてしまって、まったく最初考えてきたような雑念なき俗縁なき清澄せいちょう菩提ぼだいは求められなくなってしまった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そのおり、よそながら一学いちがくは、おすがたをはいしておりましたが、わずか一年のうちに、見ちがえるばかりなご成長せいちょう……」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
逸作の平静な声調せいちょうは木の葉のそよぎと同じである。「死のようしずかだ」とかつて逸作を評したかの女の友人があった。その友人は、かの女を同情するようなうらやむような口調で言った。
かの女の朝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
思案外史の巻頭の辞を首途かどでの祝言として鹿島立かしまだちした『我楽多文庫』は四六倍判十六頁の表紙なしの畳放たたみぱなしで、今はすたれてるがその頃流行はやった清朝せいちょう活字の四号刷であった。
清聴せいちょうっ、清聴っ——」と呶鳴った。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
クリストフの心に愛がもどって来るとともに、景色にも生命がもどってきていた。聖寵せいちょうに触れた魂の奇跡よ! その魂は生に眼覚める。その周囲でもすべてが生き返る。心臓はふたたび鼓動し始める。