声調せいちょう)” の例文
旧字:聲調
吾等われらの祖先及びその時代の人が、かつて子供を寝かし付ける時に、こういう自然の声調せいちょうをなした。
単純な詩形を思う (新字新仮名) / 小川未明(著)
逸作の平静な声調せいちょうは木の葉のそよぎと同じである。「死のようしずかだ」とかつて逸作を評したかの女の友人があった。その友人は、かの女を同情するようなうらやむような口調で言った。
かの女の朝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)