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生
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うぶ
ふりがな文庫
“
生
(
うぶ
)” の例文
堅気の田舎の家庭から巣立ちして来たばかりのお今の
生
(
うぶ
)
な目には、お増の不思議な生活が、煩わしくも
惨
(
みじ
)
めらしくも見えるのであった。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
子供のやうにやんちやで、
生
(
うぶ
)
で、一本気で、
手障
(
てざは
)
りは冷たく静かなやうだが、底には高い潜熱と
勁
(
つよ
)
い執着をもつてゐた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
二人とも丁度今の米子と市子のように幼い頃から春風楼に育てられて昨年ようやく一人前になったばかりのまだ十八の、普通なら
生
(
うぶ
)
な娘の年頃であった。
地上:地に潜むもの
(新字新仮名)
/
島田清次郎
(著)
花柳の巷にまた一つ
諺
(
ことわざ
)
がある「玄人が素人に還ったほど
生
(
うぶ
)
なものはない」と。わたしはこれだ。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
真
(
まこと
)
に
情
(
なさけ
)
の有りそうなお方と世間知らずの
生
(
うぶ
)
な娘もぞっと身に
染
(
し
)
む
恋風
(
こいかぜ
)
に、
何処
(
どこ
)
の人だか知れませんが
好
(
よ
)
い息子さんだと思い
初
(
そ
)
め、ぼんやりとして
後姿
(
うしろすがた
)
を見送って居りました。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
そしてその纖毛の先から更に無數の
生
(
うぶ
)
毛が光り出し、煙のやうにかすんで見える。
散文詩・詩的散文
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
「今日お前はいつものよそゆきと違って大変
直
(
ちょく
)
な
生
(
うぶ
)
な
身装
(
なり
)
をしているねえ」
うつり香
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
色々
(
いろん
)
な事を知つた女が、
生
(
うぶ
)
で、無垢な昔馴染の男に出会つた時の事で、女はそんな時には、
極
(
きま
)
つたやうに頭の
地
(
ぢ
)
を掻き/\、その後
昵懇
(
なじみ
)
になつた男の数を
懐中
(
ふところ
)
で
数
(
よ
)
みながら
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
生
(
うぶ
)
な調子でいって、八畳の座敷の方に私を案内した。
黒髪
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
“生”を含む語句
生活
先生
生長
畜生
平生
生々
蘇生
生死
衆生
生業
生暖
根生
生命
生存
存生
生出
後生
生温
生計
生身
...