)” の例文
... 山にぜんまいが出る時分には人のおなかへ虫がきますし」と言うをさえぎる妻君「オヤ薇と虫と何か関係がありますか」お登和嬢「ハイ薇は駆虫くちゅうの功があります。 ...
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
大阪人のごときは算盤のたまの上にいた虫のようなものです。私は、それを痛感しております。景気がよいとか、悪いとか、相場が上がったとか、下ったとか言うてそれで一生を浪費しているのです。
空中征服 (新字新仮名) / 賀川豊彦(著)
行く下されること數度なり左右の松山にヂイ/\と濁りし聲に啼く虫あり何ぞと聞ば松虫と答ふ山に掛れば數万本の松皆赤枯れて火に燒けたる如し又問へば松虫が皆な喰ひ枯せしなりといふ松に此虫がけば滿山枯し盡さねばやまず其形は毛虫の如くにて憎むべきものなりと云ふ嗚呼あゝ松に生じ松によりて育ちながら新芽を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
よく俗に日光の通らん処では虫がかないといって四日も五日もきの水を使う人があるけれども
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
台所では毎日緑青のいた有毒食物をきっしながら二百円も三百円も奮発して贅沢な翫具おもちゃを買うのだね。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)