“生(イ)” の例文
神と、其祭りの為の「生(イ)け贄(ニヘ)」として飼はれてゐる動物と、氏人と、此三つの対立の中、生け贄になる動物を、軽く見てはならない。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
是ヲ死地ニ置イテ而(シカ)シテ後(ノチ)生(イ)ク——と。それがしは幼より兵法を学び、丞相すら事にあたっては計(はかりごと)をこの馬謖に相談されておるのだ。だまって我が命令のようにすればよい
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
トリツク怒濤(ドトウ)、実(ジツ)ハ楽(タノ)シキ小波(サザナミ)、スベテ、コレ、ワガ命(イノチ)、シバラクモ生(イ)キ伸(ノ)ビテミタイ下心(シタゴコロ)ノ所為(ショイ)、東京(トウキョウ)ノオリンピック見(ミ)テカラ死(シ)ニタイ、読者(ドクシャ)ソウカト軽(カル)クウナズキ、深(フカ)キトガメダテ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
まことに畏しいと言ふことを覺えぬ郎女にしては、初めてまざ/″\と、壓へられるやうな畏(コハ)さを知つた。あゝあの歌が、胸に生(イ)き蘇(カヘ)つて來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
まことに畏しいと言ふことを覺えぬ郎女にしては、初めてまざ/″\と、壓へられるやうな畏(コハ)さを知つた。あゝあの歌が、胸に生(イ)き蘇(カヘ)つて來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
生贄(イケニヘ)とは、生(ナマ)のまゝで置いて、何時でも奉る事の出来る様に、生(イ)けてある贄の事である。動物、植物を通じていふ。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)