おほ)” の例文
一三なすままにおほし立てて、一四博士はかせにもなれかし、一五法師にもなれかし、一六命のかぎりは太郎が一七ほだし物にてあらせんとて、ひて一八おきてをもせざりけり。
我が薄井うすゐの家は土地に聞えし名家にて、身はその一つぶもの成りしも、不幸は父母はやくせて、他家ほかに嫁ぎし伯母の是れも良人をつとを失なひたるが、立帰りて我をばおほしたて給ひにき
雪の日 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)