)” の例文
右の件、八十禍津日やそまがつびの神より下、速須佐はやすさの命より前、十柱の神一七は、御身を滌ぎたまひしに因りてれませる神なり。
東の京に住む君は、西なる京なつかしとおぼさぬにてはあらざりき。父の帝の眠ります西の京、其処そこれまし十六までそだち玉ひし西の京、君に忘られぬ西の京。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
その以前に、前の玉日の前とのあいだにげた一つぶだね範意はんいは、京都で、父の顔を知らずに亡くなってしまったけれど——とにかく彼は今、一個の家庭の父としても幸福であった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
れましてたぐひなくす此の皇子みこの我が大皇子ぞただち日嗣の宮
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
いささかはさびしきことのれ来れど晴れし秋空獄窓まどにたのしむ
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)
秋づくといまだいはぬにれいでて我が足もとに逃ぐるこほろぎ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
長子とれしクロニオーン、その知は特にすぐれたり。 355
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
幾萬年人れ繼ぎてきづきてしバベルの塔の崩れむ日はも
和歌でない歌 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
いさゝ波れも出でねと高天たかあめゆ光はちゞにふれり光は
芥川竜之介歌集 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
なごやかにしてあらんとき、人みなはれしながらの
山羊の歌 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
葉染はぞめひめひて、れにしいまし
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
とことはにおのづからでて
れまさむあが御子みこ益荒男ますらをならば
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
草にれ土にれたる虫の声
七百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
いづくにもふたゝびれん
疾中 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
たいよりるるはあらむ。
薄紗の帳 (旧字旧仮名) / ステファヌ・マラルメ(著)
れまさむ 来世を待ちね
髪切虫 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
高光る 日嗣ひつぎ皇子みこ 厩戸うまやどの ひじりおほぎみ けはし世に れましまして はらからと たのおみらが 由々しくも 惑へるなかに いかさまに 嘆きませるか かしこくも 斑鳩の里 うち日さす 宮居みやいさだめて 飛ぶ鳥の 明日香あすかのみ代ゆ あかつきの 道うちひらくと 夢殿に ひとりこもらせ 夕されば のりのきはみを
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
は、降りなむ裝束よそひせしほどに、子れましつ。名は天邇岐志國邇岐志あめにぎしくににぎしあま日高日子番ひこひこほ邇邇藝ににぎの命、この子を降すべし」
あまつさえ、やがて、皇子がげらるるや、ただちにさくして皇太子にたて、そのわずかに四歳の幼児をもって、白河は、鳥羽天皇の御意志をまげて、その御位を譲るように強い給うた。
れましてたぐひなくす此の皇子みこの我が大皇子ぞただち日嗣の宮
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
朝あけのガラスの色をみつめつつ悔いよりるる寂しさに耐ふ
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)
山たかく河おほいなる国原にれしをさなごことほぐわれは
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
神よりれしオヂュシュウス、なんぢ智謀に富めるもの
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
葉染の姫に見ぞひてれにしいまし
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
西なるきやうに君はれましき。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
るる、——
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
ここに答へて白さく、「今火の稻城いなぎを燒く時に、中にれましつ。かれその御名は、本牟智和氣ほむちわけ御子みことまをすべし」
ほかならぬ子らを思へばかへる子もしじにれつつ水に
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
微笑みのおのずとるる愛しさを幸の極みと生きてり得る
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)
これよりれし二人の子、われらを君は打たんとす。
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
ほかならぬ子らを思へばかへる子もしじにれつつ水に
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
枇杷の枝に星のれ待つ夕涼をほのかにむる吾子あこが声はも
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
かへる子ぞしじれたれこの水を親のかへるの影ひとつ無し
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
かへる子ぞしじれたれこの水を親のかへるの影ひとつ無し
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
草の葉にれしばかりの露の泡蛍はいまだ光りえなくに
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
夜のあめはあやにさやけし微塵数みぢんすううづ新星にひぼししぶきれつつ
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
紫のれ来る雪のとどまらず七面鳥は啼きにけるかも
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
昨日きのふより去年こぞよりれしより、あらず前世さきのよより
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あはれそのほめきし、えもれゆく
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
昼か、なほれもせぬ日か
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
さあれ、またほのにれゆく
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
大皇子おほみこれまして
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)