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朱門
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しゆもん
若江戸にいださば
朱門に
解語の花を
開、あるひは又
青楼に
揺泉樹の
栄をなし、此
隣国出羽に
生れたる小野の小町が如く
美人の名をもなすべきに
こゝに
於て、はじめは
曲巷の
其處此處より、やがては
華屋、
朱門に
召されて、
其の
奧に
入らざる
處殆ど
尠く、
彼を
召すもの、
皆な
其の
不具にして
艷なるを
惜みて、
金銀衣裳を
施す。
若江戸にいださば
朱門に
解語の花を
開、あるひは又
青楼に
揺泉樹の
栄をなし、此
隣国出羽に
生れたる小野の小町が如く
美人の名をもなすべきに