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無視
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むし
ふりがな文庫
“
無視
(
むし
)” の例文
これが
節分
(
せつぶん
)
の
晩
(
ばん
)
である。
大都會
(
だいとくわい
)
の
喧騷
(
けんさう
)
と
雜音
(
ざつおん
)
に、その
日
(
ひ
)
、その
日
(
ひ
)
の
紛
(
まぎ
)
るゝものは、いつか、
魔界
(
まかい
)
の
消息
(
せうそく
)
を
無視
(
むし
)
し、
鬼神
(
きじん
)
の
隱約
(
いんやく
)
を
忘却
(
ばうきやく
)
する。……
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それは、ふたりの
友
(
とも
)
だちの
消息
(
しょうそく
)
がわからないということよりも、
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
でいちばん
美
(
うつく
)
しいのは、
花
(
はな
)
と
光
(
ひかり
)
であると、
蛾
(
が
)
がいったというなら、
自分
(
じぶん
)
は、まったく
無視
(
むし
)
されたためです。
三つのお人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
其所で彼は家庭に於ける思索家となツて、何時も何か思索に
耽
(
ふけ
)
ツてゐる、そして何時とは無く實際を
疎
(
うとん
)
ずるといふ
風
(
ふう
)
が出來て來て、
都
(
すべ
)
ての
規則
(
きそく
)
を
無視
(
むし
)
する、何を爲すのも
億劫
(
おつくう
)
になる、嫌になる。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
彼等
(
かれら
)
は
謂
(
いは
)
ゆる『
世界改造
(
せかいかいざう
)
の
偉業
(
ゐげふ
)
』に
參加
(
さんか
)
すべき
責任
(
せきにん
)
を
有
(
いう
)
しているんぢやないか。
國内政治機關
(
こくないせいぢきくわん
)
の
改造
(
かいざう
)
を
要求
(
えうきう
)
する
人民
(
じんみん
)
の
聲
(
こゑ
)
を
無視
(
むし
)
する
譯
(
わけ
)
に
行
(
ゆ
)
くまいぢやないか。どうだい
君
(
きみ
)
、
君
(
きみ
)
はサウ
思
(
おも
)
はないんか。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
もともと
神霊界
(
しんれいかい
)
ありての
人間界
(
にんげんかい
)
なのでございますから、
今更
(
いまさら
)
人間
(
にんげん
)
が
旋毛
(
つむじ
)
を
曲
(
ま
)
げて
神様
(
かみさま
)
を
無視
(
むし
)
するにも
及
(
およ
)
びますまい。
神様
(
かみさま
)
の
方
(
ほう
)
ではいつもチャーンとお
膳立
(
ぜんだて
)
をして
待
(
ま
)
って
居
(
い
)
て
下
(
くだ
)
さるのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
男の子と上の妹はかれらにできそうなあらゆるいたずらをした。父親と母親はわたしを
無視
(
むし
)
して、いてもいない者のようにあつかった。そのくせ
毎晩
(
まいばん
)
わたしから金を取り立てることは
忘
(
わす
)
れなかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
先生はもうそれを
無視
(
むし
)
して、つぎつぎと名前を呼んだ。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
よくその
意味
(
いみ
)
はわからぬが、
僕
(
ぼく
)
の
存在
(
そんざい
)
を
無視
(
むし
)
するということでないだろうか。
世の中のために
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“無視”の意味
《名詞》
無 視(むし)
見落としてしまうこと。認識できていないこと。
ないものと見なすこと。取るに足らないとみなして考慮しないこと。
相手にしないこと。連絡や声掛け、指示などを放置し対応しないこと。ないがしろにすること。
《動詞》
存在しないと見なす。無い物と見なす。相手にしない。
(出典:Wiktionary)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
視
常用漢字
小6
部首:⾒
11画
“無”で始まる語句
無
無暗
無頓着
無理
無垢
無花果
無事
無聊
無造作
無慙