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寧
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む
ふりがな文庫
“
寧
(
む
)” の例文
が、
私
(
わたくし
)
としては
天狗
(
てんぐ
)
さんの
力量
(
りきりょう
)
に
驚
(
おどろ
)
くよりも、
寧
(
む
)
しろその
飽
(
あ
)
くまで
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
な
無邪気
(
むじゃき
)
さに
感服
(
かんぷく
)
して
了
(
しま
)
いました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
僕は夫人とさ程親しい訳ではなかったから、この惨死体を見て悲しむよりは怖れ、怖れるよりは
寧
(
む
)
しろ夢の様な美しさに打たれたことを告白しなければならない。
悪霊
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
大きにさうかも知れない。然しこの間違つた、滑稽な、
鵺
(
ぬえ
)
のやうな、
故意
(
こい
)
になした奇妙の形式は、
寧
(
む
)
しろ
言現
(
いひあらは
)
された叙事よりも、内容の思想を
尚
(
なほ
)
能く窺ひ知らしめるのである。
虫干
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
四辺
(
あたり
)
に人眼が無い折などには、文三も
数々
(
しばしば
)
話しかけてみようかとは思ったが、
万一
(
ばんいち
)
に危む心から、暫く差控ていた——差控ているは
寧
(
む
)
しろ愚に近いとは思いながら、尚お差控ていた。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
しかも浅次郎はその身より十ばかりも
年嵩
(
としかさ
)
なる艶婦に
契
(
ちぎり
)
を
籠
(
こ
)
めしが、ほど経て余りにその
妬
(
ねたみ
)
深きが
厭
(
いと
)
わしく、否
寧
(
む
)
しろその非常なる執心の恐ろしさに、おぞ
毛
(
け
)
を
振
(
ふる
)
いて、当時予が家に潜めるをや。
黒壁
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
しかし
委細
(
いさい
)
の
事情
(
じじょう
)
を
知
(
し
)
って
居
(
い
)
る
私
(
わたくし
)
には、あの
美
(
うつく
)
しいお
顔
(
かお
)
の
何所
(
どこ
)
やらに
潜
(
ひそ
)
む、一
種
(
しゅ
)
の
寂
(
さび
)
しさ……
新婚
(
しんこん
)
を
歓
(
よろこ
)
ぶというよりか、
寧
(
む
)
しろつらい
運命
(
うんめい
)
に、
仕方
(
しかた
)
なしに
服従
(
ふくじゅう
)
していると
言
(
い
)
ったような
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
寧
常用漢字
中学
部首:⼧
14画
“寧”を含む語句
寧波
安寧
康寧
常寧殿
悪丁寧
寧王
済寧
丁寧
叮寧
鄭寧
寧日
寧子
寧楽
御丁寧
寧馨児
甘寧
建寧
咸寧
土方寧
寧楽朝
...