“疎石”の読み方と例文
読み方割合
そせき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
師の名は疎石そせき夢窓むそうと号して、ねいさん会下えかに参じ、仏国禅師ぶっこくぜんじの法脈をつぎ、今や、五山第一のとなえもあるとか。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むかし、鎌倉にいた頃から深く帰依きえしていたあの禅師(当時、疎石そせき)で、建武元年、尊氏のあつかいで朝廷にまねかれ、後醍醐もまた弟子の礼をとっていた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この修行は彼としてはすでに久しいもので、いま始まったことでもない。師の疎石そせき夢窓国師の許へは、在京中にも折あるごとにさんじていたし、その師を都へ迎えたのも彼であった。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)