“そせき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
礎石72.7%
疎石27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
将軍の身も案じられたが、より以上、折角、自分のすえた一礎石そせきが、中原ちゅうげんからむなしくなることをおそれた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
丁度ちょうど本堂仏殿のありそうな位置のところに礎石そせき幾箇いくつともなく見えて、親切な雨が降るたびに訪問するのであろう今もその訪問に接して感謝のうれし涙をあふらせているように
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
この修行は彼としてはすでに久しいもので、いま始まったことでもない。師の疎石そせき夢窓国師の許へは、在京中にも折あるごとにさんじていたし、その師を都へ迎えたのも彼であった。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)