“だいいし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
台石63.6%
臺石18.2%
礎石9.1%
9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
墓は大きい台石だいいしの上に高さ五尺ほどの楕円形の石をえてあって、石の表には慈望遊謙墓じもうゆうけんはか、右に寛延○年と彫ってあるが、磨滅しているので何年かく読めない。
磯部の若葉 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
町子まちこにはかにもののおそろしく、たちあがつて二あしあし母屋おもやかたかへらんとたりしが、引止ひきとめられるやうに立止たちどまつて、此度このたび狛犬こまいぬ臺石だいいしよりかゝり、もれ坐敷ざしきわさぎをはるかにいて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
こうして、おじいさんは日中ひなかむらから、むらあるきましたけれど、晩方ばんがたにはいつも、この城跡しろあとにやってきて、そこにあった、むかしもんおおきな礎石だいいしに、こしをかけました。
海のかなた (新字新仮名) / 小川未明(著)
供養の儀式聲樂を見聞き、磔柱たくちゆう鐵釘てつてい、長鎗などありがたき寶物を拜み得しなるべし。廣き十字街は人の頭の波打ちて、車は相倚りて隙間なき列をなせり。傖父さうふ少童には石像のだいいしぢ上れるあり。