“いしずえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
86.4%
基礎6.1%
礎石4.5%
石礎1.5%
竜伏1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのいしずえ花崗岩みかげいしと、その扉の下半分とが、ぼうと薄赤く描き出されていた。どうした加減か一つのびょうが、鋭くキラキラと輝いていた。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
是故に凡て我が此言を聴きて之を行う者はいわの上に家を建し智人かしこきひとに譬えられん、雨降り、大水出で、風吹きて其家をうちたれども倒れざりき、そは磐をその基礎いしずえと為したれば也
礎石いしずえをすえた位置が、町から幾分か離れて、大裾野のひろがり始めるところに存するだけ、構図の取り方が一層大きく、三里の草原を隔てて、富士につながる奔放さは、位置の取り方が一倍と広く
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
これを漸くに渡ると卵塔場らんとうばがあって、もと此処にはうちでもありましたか只石礎いしずえばかり残ってあるが、其のうしろは森で、卵塔場について参ると喜連格子きつれごうしの庵室ようのものがありまして
地曳じびき土取り故障なく、さて竜伏いしずえはその月の生気の方より右旋みぎめぐりに次第え行き五星を祭り、釿初ちょうなはじめの大礼には鍛冶かじの道をばはじめられしあま一箇ひとつみこと
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)