礎石いしずえ)” の例文
お家万代の礎石いしずえを据えたと信じている大変な親爺おやじで、口やかましい事と、腕っ節の強いことでは江戸屋敷中の評判者
礎石いしずえをすえた位置が、町から幾分か離れて、大裾野のひろがり始めるところに存するだけ、構図の取り方が一層大きく、三里の草原を隔てて、富士につながる奔放さは、位置の取り方が一倍と広く
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
門扉とびらを打つもの礎石いしずえを蹴るもの、丸太で土塀をえぐるものもあった。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)