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いしづゑ
夫れも
餘り
輕卒の
事、
人形や
雛では
無し、
人一人翫弄物にする
譯には
行くまじ、
出來そこねたとて
塵塚の
隅へ
捨てられぬ、
家の
礎に
貰ふのなれば、
今一
應聞定めもし、
取調べても
見た
上の
事
この
礎の
竝べ
方を
見て、そこにはどういふ
形の
御堂が
建つてゐたかゞ
知られます。もちろんこの
時分のお
寺の
建築で、
今日もなほ
昔の
礎の
上に
立つてゐるものも、たまには
珍らしく
殘つてゐます。