“どだい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
基礎41.7%
土台33.3%
土臺12.5%
土代4.2%
基本4.2%
拠所4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
未曽有の風に基礎どだい狭くて丈のみ高きこの塔のこらえんことのおぼつかなし、本堂さえもこれほどに動けば塔はいかばかりぞ、風を止むる呪文はきかぬか
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
あたりをると、まだ半分はんぶんこわされたままになって、土台どだいのあらわれているいえもあったし、すでに、一ぽうはしでは、あたらしく建築けんちくにかかったいえもあります。
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)
富士山ふじさんはほとんど海面かいめんからそびえつてゐるとてもよいのですが、しかし、やまによつてはじめから土臺どだいたかいところでは、山麓さんろく草原くさはらがなく、ふもとからすぐに喬木きようぼくはやしることも出來できませうし
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
真諦しんたい之事、八三鳥さんちょう呼子鳥よぶこどり百千鳥ももちどり稲負鳥いなおおせ)之大事、九鳥之釈、十鳥之口伝、十一一虫、十二虫之口伝、十三三才之大事、十四秘々、十五桜歌之口伝、十六重之重附古歌之事、十七土代どだい
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
名を揚げ家をおこしてなどゝ、これを誰しも基本どだいなり、汝の思ふ如く一筋繩に此望みの叶ふものとせば、世は惡る者のに成りて、闇夜のはち合せ危ふかるべきを、十分が九分は屑にして
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
この青年と、吾輩の半出来できの報告書を一所にして提供したら、いい加減お役に立つだろう。この二つを拠所どだいにして君が霊腕をふるったらドンの絶滅期してつべしじゃないか。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)