土台どだい)” の例文
旧字:土臺
外国語がいこくごのいみをただしくくみとるには、文法ぶんぽう、つまりことばのきまり、やくそくだね、それをよくしっていなければいけない。文法ぶんぽう文章ぶんしょう土台どだいだ。
あたりをると、まだ半分はんぶんこわされたままになって、土台どだいのあらわれているいえもあったし、すでに、一ぽうはしでは、あたらしく建築けんちくにかかったいえもあります。
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)
車の土台どだいになっていて、その上に枝や芝草しばくさがたくさんおいてあります。けれども、この巣はとても古いので、そこにある草や木には根がえています。
「だが、何と言っても、職人は関東さね。江戸一円の、こう、気の荒っぽいやつに限らあね。土台どだい仕上しあげが違う——何をしてるッ! 早く行かねえかッ!」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
けて見れば、馬屋の土台どだいの下を掘り穿うがちて中に入り、馬の七頭ありしをことごとく食い殺していたり。この家はそのころより産やや傾きたりとのことなり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
一たん知識の土台どだいが据えられると、ここに初めて安心して、上部構造物を築くことができて来る。
母はいろいろなおはなしをして、ぼくたのしませてくれたが、自分じぶんではなんにも考えせないと思っていたものだから、僕の持っていた絵本えほん土台どだいにしておはなしをしてくれたものだ。
母の話 (新字新仮名) / アナトール・フランス(著)
蛾次郎は、半分もぐりこんだままえんの下の土台どだいにかじりついて
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だが、どうも、きみは正式せいしき勉強べんきょうをしてないようだね。土台どだいがしっかりしていない。