“なは”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ナハ
語句割合
50.0%
24.2%
那覇17.7%
墨縄1.6%
1.6%
1.6%
那婆1.6%
1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なんでも、その大女は、あたりまへの人間のせいの三倍も高くて、その髪はふといなはのやうによれて目からはほのほき出してゐる。
虹猫の大女退治 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
こはいかにするぞと叫びぬれども、かれ七一かつて聞かず顔にもてなしてなはをもて我が七二あぎとつらぬき、芦に船をつなぎ、我をかごに押入れて君が門に進み入る。
那覇なは郊外の村であったが、今は町となり市の一部に編入された。瓦焼かわらやきは別だが、沖縄では今も壺屋町だけが焼物を作る窯場として現存している。
現在の日本民窯 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
斯様かう彼様あゝ穿れ、此処を何様して何様やつて其処に是だけ勾配有たせよ、孕みが何寸凹みが何分と口でも知らせ墨縄なはでも云はせ、面倒なるは板片に矩尺の仕様を書いても示し
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
勿體もつたいないが、ぞく上潮あげしほから引上ひきあげたやうな十錢紙幣じつせんしへい蟇口がまぐち濕々じめ/\して、かね威光ゐくわうより、かびにほひなはつたをりから、當番たうばん幹事かんじけつして剩錢つりせん持出もちださず、會員くわいゐん各自かくじ九九九くうくうくうつぶそろへて
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
健は卓の上から延び上つて、其処に垂れて居るなは続様つづけざまに強く引いた。壁の彼方かなたでは勇しく号鐘かねが鳴り出す。今か/\とそれを待ちあぐんでゐた生徒等は、一しきり春のうしほの湧く様に騒いだ。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
袋中大徳たいちゅうたいとくの『神道記』を見ると、ヲウチキウという海神がある。長は一丈ばかり、きん大なり。縄を結んで肩にく。初めに那婆なはの町に現ず。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
近衞家このゑけ京武士みやこぶしは、綺麗きれいあふぎで、のツぺりしたかほおほひつゝ、片手かたてなはまんで、三げんはなれたところから、鼻聲はなごゑした。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)