“放(なは)” の例文
勿體(もつたい)ないが、俗(ぞく)に言(い)ふ上潮(あげしほ)から引上(ひきあ)げたやうな十錢紙幣(じつせんしへい)が蟇口(がまぐち)に濕々(じめ/\)して、金(かね)の威光(ゐくわう)より、黴(かび)の臭(にほひ)を放(なは)つた折(をり)から、當番(たうばん)の幹事(かんじ)は決(けつ)して剩錢(つりせん)を持出(もちだ)さず、會員(くわいゐん)は各自(かくじ)九九九(くうくうくう)の粒(つぶ)を揃(そろ)へて
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)