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縄
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なは
ふりがな文庫
“
縄
(
なは
)” の例文
旧字:
繩
しかるに
絶壁
(
ぜつへき
)
の所は架を作るものもなければ鮏もよくあつまるゆゑ、かの男こゝに
架
(
たな
)
をつりおろし、一すぢの
縄
(
なは
)
を命の
綱
(
つな
)
として鮏をとりけり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
こはいかにするぞと叫びぬれども、
他
(
かれ
)
七一
かつて聞かず顔にもてなして
縄
(
なは
)
をもて我が
七二
腮
(
あぎと
)
を
貫
(
つらぬ
)
き、芦
間
(
ま
)
に船を
繋
(
つな
)
ぎ、我を
籠
(
かご
)
に押入れて君が門に進み入る。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
私
(
わつち
)
アお
前
(
めえ
)
にりん
病
(
びやう
)
が
起
(
おこ
)
つても
直
(
ぢき
)
に
療
(
なほ
)
る
禁厭
(
まじなひ
)
を
教
(
をし
)
へて
遣
(
や
)
らう、
縄
(
なは
)
を持つて
来
(
き
)
な、
直
(
ぢき
)
に
療
(
なほ
)
らア。主人「はてな…へえゝ。弥「
痳病
(
りんびやう
)
(
尋常
(
じんじやう
)
)に
縄
(
なわ
)
にかゝれと
云
(
い
)
ふのだ。 ...
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
仮に僕が何かの事で
監獄
(
かんごく
)
にはいる様な事があつたら、その時にはペンと紙と本は与へて貰ひたいものだ。僕が
縄
(
なは
)
をなつてみたところではじまらない話ではないか。
拊掌談
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
二人は二人きりでは心細かつたので、
途々
(
みちみち
)
働いてゐる百姓達をさそつていつた。しまひには全部で十人位になつた。みんなは手に手に鎌や
縄
(
なは
)
や
天秤棒
(
てんびんぼう
)
などを持つて来た。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
▼ もっと見る
嘉ッコのお母さんは、大きなけらを着て、
縄
(
なは
)
を肩にかけて、そのあとから出て来ました。
十月の末
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
其
(
そ
)
の
夜更
(
よふ
)
けから、しばらく
正躰
(
しやうたい
)
を
失
(
うしな
)
つたが、
時
(
とき
)
も
知
(
し
)
らず
我
(
われ
)
に
返
(
かへ
)
ると、
忽
(
たちま
)
ち
第三番目
(
だいさんばんめ
)
を
作
(
つく
)
りはじめた、……
時
(
とき
)
に
祠
(
ほこら
)
の
前
(
まへ
)
の
鳥居
(
とりゐ
)
は
倒
(
たふ
)
れて、
朽
(
く
)
ちたる
縄
(
なは
)
は、ほろ/\と
断
(
き
)
れて
跡
(
あと
)
もなく
成
(
な
)
る。……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
難有
(
ありがた
)
いな。ではね、
包丁
(
はうちやう
)
を取つて来てね、此の
縄
(
なは
)
を
切
(
き
)
つて
御呉
(
おく
)
れ。』
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
青いパツチに
縄
(
なは
)
の帯
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
幾尋
(
いくひろ
)
ともなき
深淵
(
ふかきふち
)
の上にこのたなをつりて
身
(
み
)
を
置
(
おき
)
、
一条
(
ひとすぢ
)
の
縄
(
なは
)
に
命
(
いのち
)
をつなぎとめてその
業
(
わざ
)
をなす事、
怖
(
おそろ
)
しともおもはざるは此事になれたるゆゑなるべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
なんかと
突倒
(
つきたふ
)
して、
縄
(
なは
)
から外へ
飛出
(
とびだ
)
し
巡査
(
じゆんさ
)
に
摘
(
つま
)
み
込
(
こ
)
まれる
位
(
くらゐ
)
の事がございますが、
西京
(
さいきやう
)
は誠に
優
(
やさ
)
しい
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
首から
縄
(
なは
)
を放すのでしたが、主人の矢が、みごとに犬の急所をつらぬいても、ほかのしもべどものやうに、「お見事なうでまへでございます。」とほめたりしませんでした。
鳥右ヱ門諸国をめぐる
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
「
落栗
(
おちぐり
)
の座をさだむるや
窪
(
くぼ
)
たまり」(初めて伊那に来て)「
鬼灯
(
ほほづき
)
の色にゆるむや畑の
縄
(
なは
)
」等
雑筆
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その
下
(
もと
)
に波打つ幾線の鉄の
縄
(
なは
)
が
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
とまり山をするもの、このふぢづるなければ水をくむ事ならず、よしや
縄
(
なは
)
を用ふとも此藤の
強
(
つよき
)
にはおよぶまじ。このゆゑに泊り山するものら、此
蔓
(
つる
)
を
宝
(
たから
)
のごとく
尊
(
たふと
)
ぶとぞ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
積る
朽葉
(
くちば
)
につもる雪、かきのけ/\さがせども、(中略)ああ天我をほろぼすかと
泪
(
なみだ
)
と雪に
袖
(
そで
)
をぬらし、
是非
(
ぜひ
)
なく/\も帰る道筋、
縄
(
なは
)
からげの
小桶
(
こをけ
)
壱
(
ひと
)
つ、何ならんと取上げ見れば
案頭の書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
軒下
(
のきした
)
に
縄張
(
なはば
)
りがいたしてございます
此
(
こ
)
の
中
(
うち
)
に
拝観人
(
はいくわんにん
)
は
皆
(
みな
)
立
(
たつ
)
て
拝
(
はい
)
しますので、
京都
(
きやうと
)
は
東京
(
とうきやう
)
と
違
(
ちが
)
つて
人気
(
にんき
)
は誠に
穏
(
おだ
)
やかでございまして、
巡査
(
じゆんさ
)
のいふ事を
能
(
よ
)
く守り、
中々
(
なか/\
)
縄
(
なは
)
の外へは出ません。
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
縄
(
なは
)
のかかつた
四斗樽
(
しとだる
)
を、買つて帰ることになつて、松さんは担ぐために縄を
掴
(
つか
)
んだが、芝居をするときのやうに、少しも力を入れないで、力む
真似
(
まね
)
ばかりしてゐて、担がうとしなかつた。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
さて下に三把を
並
(
なら
)
べ、中には二把、
上
(
うへ
)
には一把、これを
縄
(
なは
)
にて強く
縛
(
くゝ
)
し
麓
(
ふもと
)
に
臨
(
のぞん
)
で
蹉跌
(
すべらかす
)
に、
凍
(
こほり
)
たる雪の上なれば幾百丈の高も
一瞬
(
まばたき
)
の
間
(
ま
)
にふもとにいたるを
輴
(
そり
)
にのせて
引
(
ひき
)
かへる。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“縄(ロープ)”の解説
ロープ(en: rope)とは、索具(cordage)の一種。一般には縄や綱などがロープにあたる。日本語では索と訳される。
天然繊維や合成繊維をより合わせたファイバーロープ(繊維索、繊維ロープ)と、鋼線を用いたワイヤーロープ(鋼索)がある。
(出典:Wikipedia)
縄
常用漢字
小4
部首:⽷
15画
“縄”を含む語句
縄張
麻縄
墨縄
赤縄
捕縄
注連縄
縄梯子
縄切
準縄
縄取
縄目
荒縄
縄手
火縄銃
縄張内
標縄
手縄
縄括
縄張中
繋縄
...